阪神・村上 球宴先発で佐々木朗希と投げ合いへ「140キロでも抑えられる」 プロ初完封初勝利のバンテリンDで「0点に」

 オールスターでの「全力投球」を誓った村上
 12球団のチアガールと撮影する(中央左から)頓宮、村上、細川
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 「マイナビオールスター2023」(19日、バンテリンドーム)

 阪神・村上頌樹投手(25)が18日、愛知・名古屋市内で開催された「マイナビオールスターゲーム2023」の前日イベントに、オリックス・頓宮裕真捕手(26)と中日・細川成也外野手(24)とともに参加した。19日の第1戦で先発することが発表された村上は、全パ・佐々木朗希投手(21)との投げ合いに気合十分。球宴最速163キロ超えもかかる相手とは対照的な、自身の持ち味を発揮することを誓った。

 うだるような暑さの名古屋に、野球ファンの熱気も漂い始めた。祭典の幕開けまで残り1日。「全力投球」と球宴の意気込みをフリップに記した村上は、言葉に力を込めた。

 「僕は160キロは出ないんですけど、140キロでも抑えられるところを見せたい。持ち味はコントロールなので、そこを見てほしい」

 セ・リーグ先発部門のファン投票で1位を獲得し、19日の第1戦で先発することが決定。全パの先発・佐々木朗(ロッテ)との投げ合いに気持ちを高ぶらせた。「160キロ見てからの自分の真っすぐは遅く感じると思うので、ちょっと嫌なんですけど…」と苦笑いしつつも「気持ちとしては一つも負けてないので、セ・リーグを代表してしっかり抑えたい」と堂々と宣言だ。

 時には100キロにも満たないスローカーブを操る村上は、球宴選出の会見でスローボールを“予告”。対照的とも言える投球スタイルの2投手が、それぞれ輝く姿もまた野球の魅力だ。「(佐々木朗は)球速くて、三振をバッタバッタ取る。自分はしっかり打ち取って、野手のみなさんに助けてもらいながら0点に抑えられるように頑張りたい」とうなずいた。

 ともにイベントに参加した細川や、パ・リーグのプラスワン投票で選出されたオリックス・山本ら同学年の存在も刺激だ。「うれしいことですし、同学年の中で自分も出られるのは光栄。見て、しゃべれるならしゃべって、いろいろ学べたら」と肥やしにしていく。

 くしくも、プロ初完封初勝利を成し遂げたバンテリンドームのマウンドに上がる。「良いイメージで上がれるので、しっかり投げ切りたい」。夢の舞台。スターたちとの競演を、存分に楽しむ。

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