阪神・ドラ1森下 26日からの甲子園6連戦にプロ初「3番」で出場か ノイジー不振で岡田監督が起用に含み
阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=がプロ初の3番で起用される可能性が24日、浮上した。岡田彰布監督(65)が東京駅で取材に対応。ヤクルト2連戦(神宮)でノーヒットに終わったノイジーの打撃内容について物足りなさを口にし、森下の3番起用に含みを持たせた。25日からは本拠地・甲子園で夏の長期ロード前最後の6連戦。森下はアレへ向けて打倒・巨人、広島を誓った。
新幹線を待つ東京駅のホームで岡田監督はさみしそうに口を開いた。「こんだけ試合見て上がれへんからあとは本人やろ。もうなあ(凡打が)VTRみたいやもんな」。話題の中心はノイジーだ。本領発揮を期待して後半戦も開幕から3番で起用したが、ヤクルト2連戦は計8打数無安打とサッパリ。指揮官の我慢もいよいよ限界に近づいてきたようだ。
「相性?だいぶ対戦しとるからのお。対戦しても真っすぐに遅れるとか、そんなんずっと繰り返しやったら、もう関係ないわな。打てなかったら、それはしゃあない、これからはなあ。もうそんな時期じゃないなあ」
25日から好調の巨人、広島を甲子園に迎え撃つ。岡田監督が重要視する6連戦を前に、新3番に浮上するのが森下だ。好調のルーキーは近本不在の間、リードオフマンとして奮闘。ヤクルト2連戦は「6番・右翼」で先発出場し、7打数2安打、3打点と結果を残した。「森下?そんなんは分からんけど。右左あるしな」。岡田監督もプロ初の3番起用に含みを持たせた。
今季3番で出場した前川、小野寺も候補に挙がる中、森下、大山、佐藤輝の「ドラ1クリーンアップ」が実現するかもしれない。
早朝帰阪した森下は武者震いした。巨人の先発は菅野、グリフィン、戸郷と難敵がズラリ。それでも「(疲労よりも)試合に出られる方が楽しい」と充実感いっぱいのルーキーが臆することはない。持ち味のフルスイングを貫き、エース級を沈める意気込みだ。
「積極性というのと甘い球はなかなか来ないと思うので、しっかり見極めながら自分の打てるボールを探していく感じですね。いいピッチャーぞろいなんで何とか打って勝てればいいなと思います」
巨人戦の後、28日からはゲーム差なしで肉薄中の2位・広島との3連戦も待つ。「どの試合も重要になってくると思う。カードを勝ち越していければ優勝が見えてくると思うので頑張りたい」。同6連戦は「ウル虎の夏」として開催され、特別ユニホームを着用。スタンドも黄色く染まる。豪快な一打で森下が夏の主役に踊り出る。