阪神・岡田監督「ホームランの打ち方教えたんよ」試合中、大山に異例の直接指導「そこまで金もろてないわ(笑)」一問一答

 「阪神タイガース4-2読売ジャイアンツ」(25日、甲子園球場)

 阪神が28歳で急逝した横田慎太郎さんの追悼試合で逆転勝利。首位の座をガッチリとキープした。岡田監督は「きょうは特別なゲーム」と明かし、ビハインドゲームでもセットアッパーの岩貞、そして守護神の岩崎を投入する考えだったことを明かした。また逆転決勝弾の大山悠輔内野手には試合中に打撃指導したことも語った。

 試合後の一問一答は以下の通り。

 -シーソーゲームになったが、大山が決めてくれた。

 「そうですね。きょうクリーンアップが機能したんで。まあね、1点を守るのはしんどかったですけどね。次の1点も大きかったですね」

 -七回も大山のタイムリー。頼りになる4番。

 「あんまりね、久しぶりじゃないかな、タイムリーね。だから、いいところでまわってきて、きょうはほんと、4番の仕事をしましたよね」

 -先制は佐藤輝。インコースの難しいボールだった。

 「あの、だいぶまあ、ちょこちょこヒットも出てたんで。神宮でも。最後の打席が一番いい感じで打ってたんで、そのまま、きょうはまた一打席目から。この間も久しぶりのタイムリーでしょ。そういういい流れでね、初回からいったのはよかったと思いますね」

 -佐藤輝は左投手のスライダーもヒットにした。

 「あー、あの2本目のね。ほんとは右、左で出す選手じゃないんでね。あの1本は、最初の1本よりもね、本人は何かつかむというかね、そうしてほしいですね」

 -横田慎太郎さんの追悼試合で、同期入団の岩貞、岩崎を含め2番手以降がよく粘った。

 「そうですね、1点負けていても岩貞をいかせるつもりだったんですけどね、(大山の)2ランが出る前からね。おおーん。逆転のね。その前の1点差でも今日は特別なゲームだったんで、今日は1点負けていてもブルペンでいくって言ってたんですけどね」

 -横田さんに素晴らしい勝利を届けた。

 「久しぶりかな、(父・真之さんと)会うのはね。何回か対戦したことはあると思うけど、昔。本当にまあ、勝利を届けられて良かったですね」

 -あす以降に向けて。

 「いやいや、まあね、初戦久しぶりかな、そういう意味ではこの勝ちは大きいと思うし、あんまり援護がなかったんで大竹もね。いいピッチングはずっとしてるんで、今日みたいに先制点という形で援護してやればいいと思いますね」

 -3番森下も点に絡んだ。

 「おおう、いやいやもう昨日から3番でって、そんなもん」

 -ドラ1が3人でクリーンアップ。

 「おーん、まあでもそれはそういう流れになったからな、そうであって、毎試合、森下の場合、いいとこでというかなあ、初回もあったけどね、ホント、ヒットね、打率はあんな打率やけど、最近一本ずつね、いいとこでヒットが出るんで、得点に絡む機会が多いからね」

 -大山がホームランを打った後、平田ヘッドに何か話していた。

 「おーん、いやいや、打ち方を教えたんよ。後ろでな」

 -試合中に?

 「うん。ちょっとなあ、おかしなってからなあ」

 -いきなりそれがうまくいった。

 「ホームランを打てる打ち方を教えたんよ」

 -打球も切れなかった。

 「そうや、ボール球、最近また振っとったからなあ。低めのをなあ。まあ、ちょっと開き早いっていうかな、そんな感じやったから。最後の打席も前(の状態)だったらサードゴロなっとったかもしれんけどな。三遊間の(打球)な。ちょっとしたことなんよ」

 -それはスイングルームで伝えた?

 「うん。そうそう。後ろでね。『ちょっと、こうなってるぞ』だけは言った」

 -そういうアドバイスはよくする。

 「そんなせえへんよ。そこまで金もろてないわ(笑い)」

 -こう言ったらいけるなという感覚が大山には。

 「いや、ずっとな。低めのボール球を振るのをな、1打席目もそうやったけど、まあ2打席目もうまいことフォアボール選んだけど、あれも最初の2つはボールやで、空振りしとったんわ。だから、ちょっとな。悪い傾向になりかけているというかな、そんなんがあったからな」

 -佐藤輝もタイミングが合ってきた。

 「だから、神宮の最後の打席(中堅二塁打)でな。ああいう打球、久しぶりやろ。まあ、だから、何ていうかバッターもゲームの中で、1打席でな、1打席、1球でパッとこうタイミングが合うたり、変わる時があるからな。おーん。そういうのも覚えといて、な。それを継続してやればええってことやろうな。なかなかな、練習でなんぼ打ってもな、やっぱりゲームでヒット1本出んと、なかなかな。そういうなかなかパッと乗っていけへん部分あるもんな」

 -横田さんの父と

 「うん、会うた、会うた、今も会うたよ。裏に来てたわ。試合前もあったからな」

 -会うのは久しぶり?

 「うん、何回か対戦したと思うよ。3つくらい下かな、3つか4つくらいと思うよ。まああの当時はオープン戦くらいやけどなあ」

 -こういう試合、負けたらかっこ悪い。

 「そういうのはあったしな。最初からドラフト同期は投げさそうと思ってたから、今日は。そんなボロボロのゲームではあかんけどな。ある程度接戦の時はと思っとったよ、今日は2人は」

 -監督の中にも思いは?

 「いやいや、まぁ、それはそんなん言い出したらみんな色んな思い持ってるから。それはあんまなかったけどな、やっぱりチームとしてそういうゲームやからな」

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