首位返り咲きの阪神・岡田監督「村上の頑張りと、きょうは森下」 3三振で涙の前川には「そんなんで泣いてたらあかんやろ」

 広島に勝利し、岡田監督は村上とタッチする(撮影・山口登)
 ヒーローインタビューを終えて笑顔を見せる村上(左)と森下(撮影・立川洋一郎)
 6回、3打席連続で空振り三振に倒れ、悔しげな表情でベンチへ戻る前川(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神タイガース7-2広島東洋カープ」(28日、甲子園球場)

 阪神がドラフト1位・森下翔太外野手(22)の4安打3打点の活躍などで首位攻防初戦を制し、一夜で首位に返り咲いた。広島の連勝は10でストップした。

 試合後、岡田監督は1点リードの六回2死一、二塁の場面で先発の村上に代打を出さなかった場面を問われ、「代打陣には説明しといたよ。『9月やったら(村上に)代打いっとったよ』と、『7月やからいかんかった』とちゃんと説明したよ」と明かした。

 またこの日、スタメン出場ながら3三振に終わり、途中交代した前川がベンチで泣いていたことを知ると「え?そんなんで泣いてたらあかんやろ」と話した。

 岡田監督の一問一答は以下の通り。

(テレビインタビュー)

 -10連勝と勢いに乗る広島との初戦で勝った。

 「そうですね。やっぱり村上の頑張りと、きょうは森下ですかね。はい」

 -森下はプロ初の猛打賞となる4安打。

 「プロ初だったの?そう。ずっと内容もいいし、追い込まれても右にうまく打つし。まあ、ね。ずっとこれを続けてほしいですね、はい」

 -3番森下にはどんなことを期待しているか。

 「うーん、やっぱり、まあ引っ張りだけじゃなしに右の方向に打てるんで。つながりというか、そういうふうなのもあるし、追い込まれてもね。うまく対応できてるんで。うん、まあ規制はせずに普通に打たしているんでね、はい」

 -打線では四球も稼いで、4度得点にもからんだ。

 「いやいや、ずっとね。開幕からいってきたフォアボールの重要性というかね。まあ、だから、そういう意味では、やっぱり、いいところでのフォアボールというかね、そういうつなぎがね。やっぱりビッグイニングまでにはいかないけど複数得点になっているんじゃないですかね」

 -村上投手のピッチングの評価は。

 「初めて今年先発で投げてるんで、今回も10日ぐらい空いたのかな。オールスターで1イニングあったんだけど、まあ一番間隔空けて。一番、ピッチャー陣の中では未経験で初めてだったんで一番空けたんですけどね。2点は取られましたけど、この時期7回までね、100球、本当に良く投げたと思いますね」

 -後半戦はどんな活躍を。

 「活躍っていうか、本人は投げるゲームは全部勝つつもりでいるんじゃないですかね。前半も良かったですけどね、継続して後半もやってくれると思いますね」

 -1日で首位に返り咲いた。

 「向こうは10連勝でいつか負けるんだから、それが今日だったいうことだし。全然別に気にしてなかったし。まだね、昨日も言ったけどまだ7月なんで。9月ならあそこ(6回の村上のところ)で代打行ってますよ。村上の時ね。7月だからそんな慌てる必要ないんで。まあ、うまく村上ヒット打ったけどね」

 -明日の先発は青柳。

 「いやいや、どんなピッチングしてくれるか楽しみにしてます」

 (囲み取材で)

 -初回は近本の盗塁がきいた。

 「そうよなあ、うーん。その前も出しとったけど、走れんかったんやろ、スタートきれんかったんやろ、中野のとき(笑)。まあ、普通はスタートのタイミングやからなあ。ディスボールじゃないから」

 -近本が戻ってきて、調子のいい時の野球になってきた。

 「そうよなあ、やっぱり足使えるし、まあ、それが理想で開幕スタートしたわけやから。そういう足が使える、1、2番でってな」

 -六回は村上の代打は考えなかった。

 「いやいや、もう全然準備してなかったよ。それは」

 -球数的にも。

 「いやいや、ずーっと投げとったからなあ。何とかあと、七回までいって、2人で行こと思てたから。投げてない3人でな、連投だけはささんとこと、今日はね。ゲーム展開もね、まあ、球数とかいろんな意味で、あと1回かなというのはあったから、もう、裏ではバット振っとったけど、代打陣は。代打陣には説明しといたよ。『9月やったら(村上に)代打いっとったよ』と、『7月やからいかんかった』とちゃんと説明したよ」

 -相手の継投のタイミングを見て、流れを読むことを大事にしているとこれまでも話しているが。

 「いや、別に、そう、まあ、代える必要がない場面やし、あそこでね、まあ、そら木浪がアウトになってしまったら、それで別によかったんだけど。また、つながっても、あと1イニング抑えてくれて、次(の回)はまた1番からっていうのがあったから。まさか、そうだな、あれ、どうなんだろうなあ、用意してなかったのかな、ネクストに左バッター出してたら、用意してたかも分からんけどな。そのへんは駆け引きやからな。そら、もう」

 -3番森下というプランは。

 「いやいや、プランもくそも、そんなん一番考えてたんは、キャンプ。そんなのは。半年経ってやっと実現したなと、おまえ、平田と話しとったよ」

 -キャンプの時には右にも打てると期待して。

 「うんうん。OBも書いてたよ。クリーンアップ3番と。今日、半年後に実現したな。やっとな」

 -前川が3三振。

 「そうなんよな。ちょっとおかしかったからなあ。ファームでちょっと打席打ってこいて言うたんやけど、なんかタイミングあってないな」

 -泣いていた。

 「え?そんなんで泣いてたらあかんやろ。それは汗やろ、暑いから」

 -今後は。

 「ちょっとな。調子悪いからファームにも2日連続。1日と思ったけど、もう一日立たそうと思って行かせたんや。でも、なんかなあ」

 -当てにいく。

 「フリーバッティングもあんまよくないもんな、ずっと。中で打ったりしとるけど、やっぱりゲームでああいう内容になってしまうと、なかなか上がってこないよな。ゲームでポンとな、ヒットでも1本出ればだいぶ違うと思うけど、そのへんは難しいよ。これからはいいもんを使っていかなあかんからな、これからは」

 -森下は追い込まれてから。

 「それが価値があるよな」

 -1~5番が固まりそう。

 「今度6番で困るかも分からんやん。どっかで困らんとこっちの仕事がなくなるやん」

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