阪神・佐藤輝センパイはスゴいん弾 今季初招待の後輩たちの前で12号「喜んでくれていたと思います」
「阪神タイガース2-2広島東洋カープ」(29日、甲子園球場)
未来のプロ野球選手たちが見てくれている前で、なんとしても打ちたい。その思いを阪神・佐藤輝明内野手(24)がバットに乗せた。こん身のスイングから放たれた一振り。右中間席に白球が吸い込まれると、聖地のマンモスが揺れに揺れた。
「しっかり振り切ることが出来ましたし、逆風に負けずにスタンドまで届いてくれて良かったです」
同点の六回1死。1ストライクから森下が真ん中内寄りに投じたカットボールを逃さない。完璧に射抜いた一撃は甲子園の夜空に舞い上がり、虎党が陣取るライトスタンドへと吸い込まれた。一時、勝ち越しとする12号ソロ。キャリアハイの今季甲子園9本目だ。
「佐藤輝シート」に座る後輩たちにもやっと勇姿を届けられた。自身が小学生の時に所属した甲東ブルーサンダースの選手たちを三塁アルプス席に今季初招待。昨年も7月23日・DeNA戦で招待していたが、本塁打は打てず。今年は一発が生まれ「見てもらえたので良かった。喜んでくれていたと思います」と安ど感がにじんだ。
本塁打以外の打席は無安打4三振と悔しい結果に終わった。次戦は快打を連発したい。「勝利を目指して?そうっすね。頑張ります」。森下の次は、大瀬良から豪弾を飛ばす。