阪神・湯浅 連投テスト初日1回0封クリア 「問題なく」MAX150キロで2K
「ウエスタン、阪神タイガース2-0広島東洋カープ」(29日、レクザムボールパーク丸亀)
九回、ピッチャー交代のアナウンスにこの日一番の大歓声が、丸亀の夜空に響いた。右前腕のコンディショニング不良で2軍調整中の阪神・湯浅京己投手(24)が、30日・広島戦との“連投テスト”として設定されたマウンドに登板。最速150キロをマークして1回1安打無失点、2奪三振で、「普通に問題なく投げられてたんで良かったかな」と試験初日を合格点で終えた。
先頭で迎えたマクブルームのバットは、フルカウントからのフォークに空を斬った。続く田村には3球勝負のフォークで空振り三振。連続Kでスタンドのボルテージも最高潮に達したが、「あと1人」コールの中で二俣に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びた。
「2アウトからヒットを打たれたのは反省」と振り返りつつ、収穫も大きかった。「クイックでも投げれましたし、そこはこれからにつながってくると思う。クイックも真っすぐもフォークも感覚は悪くなかった」。得点圏に置いた走者もプラスに捉えて、きっちり試合を締めた。和田2軍監督も「1本打たれたけど落ち着いていた。今日のところは良かった」と評価する。
「何事も前腕に起こらなければ、それでいいんじゃないですか」。再昇格への最終関門となる連投へ、背番号65に気負いはない。