【佐藤義則氏の眼】秋山は馬力あふれるフォーム取り戻したい

 「中日ドラゴンズ3-1阪神タイガース」(2日、バンテリンドーム)

 阪神は打線がつながらず連勝が3で止まった。4月1日以来の先発となった阪神・秋山拓巳投手(32)は4回2/3を9安打3失点。デイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(68)は「投げっぷり」に物足りなさがあったと指摘した。

  ◇  ◇

 久しぶりの登板となった秋山は五回途中3失点という数字以上に、内容が伴わなかったかな、という印象だった。

 目に見える部分で言えば、若いカウントから打たれる、左打者の内角へのカットボールが外れる、高めに外れる球が多かった、などいくつか現象を追うことはできる。

 左の多い中日打線。勝ち越しを許した五回は、岡林は内角低めをうまく打たれたが、3点目の宇佐見はフォークが甘く入っての痛打…。

 こうして並べれば、秋山の持ち味だったコースへの丁寧な投げ分けや、低めを徹底するということができなかったから、9安打されたということになる。

 ただ一番気になった部分は、力感だ。ローテーションに入って、勝ち星を重ねていたころは非常に馬力のよさを感じさせるフォームだった。

 別の表現をするなら「投げっぷり」とよく言われるが、これがよければ140キロ前後の直球でも打者は速く感じる。そこが、少し物足りなく思えた。

 四回の投球でもピンチを招きながら、よくしのいだといえる、経験値をうかがわせる投球もあった。ここに、以前の力感があればさらに秋山らしい投球というものを取り戻せるのではないか。

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