阪神・木浪 胸に刻む自己犠牲精神 好機で本能呼び起こした「自分の仕事ってすごい大事」

 「横浜DeNAベイスターズ2-5阪神タイガース」(4日、横浜スタジアム)

 阪神は八回、木浪聖也内野手(29)が2死一、二塁から、右翼フェンス直撃の勝ち越しの2点適時二塁打を放つなど一挙4点を奪って逆転勝利。3位・DeNAとの差を7ゲームに広げた。この日はヒーローとなったが、常に胸に刻んでいるのは「自己犠牲」の意識だという。

  ◇  ◇

 木浪は陰の役者であることに誇りを持っている。全てはチームの勝利のために-。自己犠牲の誓いを強く胸に刻んでいた。

 「自己犠牲しかないですよね。バントが決まればチームも乗っていくって考えると、自分の仕事ってすごい大事だなって思います」

 今季はここまでリーグトップで自己最多を更新する17犠打を記録。8番打者としてつなぎ役に徹してきた。「この場面だったら絶対バントだなとかをネクストでも考える。バンドのサインが出ると、『よし』ってなります」。自らの仕事を理解しているからこそ、犠牲になる“喜び”を実感していた。

 「つなぐとかそういう意識しかない。自分が自分がっていうのは本当にチャンスの時だけなので」。自分を殺すことで築いた現在の地位。そして、いざ訪れた“本当にチャンス”の時に、眠らせていた打者の本能を呼び起こした。(デイリースポーツ阪神担当・北村孝紀)

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス