阪神・島本の“究極の目標”「抑えて当たり前と思われる投手に」
「横浜DeNAベイスターズ2-3阪神タイガース」(6日、横浜スタジアム)
阪神が同一カード3連勝で、今季4度目の4連勝を飾った。勝利の立役者はいぶし銀の左腕だ。1点リードの七回1死二、三塁のピンチで、島本浩也投手(30)が救援。4日の試合に続き、見事な火消しに成功した。
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2020年に左肘のトミー・ジョン手術を受けて育成契約も経験した島本。どん底からはい上がり、プロ13年目通算141試合に登板してもなお、「まだまだ若手ですから」と向上心が尽きることはない。今季は5月23日に初昇格。1軍ブルペンでは敬意を払う先輩とともに、日々出番に備える。「ザキさん、サダさんは抑えて当たり前と思われていて本当にすごい」。勝ちパターンで結果を残し続ける岩崎と岩貞の仕事ぶりに感服する。
ハマスタ13連敗を止めた4日は、島本が八回のピンチで火消し役を務めてデイリースポーツなどで大きく報じられた。「僕も抑えて当たり前と思われるようになって、抑えたからといってわざわざ記事にされないくらいにならないと」。この日の試合後も多くの報道陣に囲まれ丁寧に応対した島本だが、実は胸中に“究極の目標”を潜ませている。(デイリースポーツ阪神担当・丸尾匠)