阪神・伊藤将 投魂6勝目 ピンチで踏ん張り勝ち越し許さず「一丸となって勝てた」

 6回、ソトの打球にのけぞる伊藤将(撮影・立川洋一郎)
 島本の肩をもむ伊藤将
2枚

 「横浜DeNAベイスターズ2-3阪神タイガース」(6日、横浜スタジアム)

 降り注ぐ敵陣の大声援にも屈しない。阪神・伊藤将は、仲間とともにつかんだ今季6勝目の喜びをかみしめた。

 「きょうは本当にチーム一丸となって勝てたので良かったです」

 五回までは二塁すら踏ませない投球。その左腕の涼しい顔がゆがんだのは、3-0の六回だ。2死一、二塁と初めてピンチを背負うと、牧が放った三塁線への打球を佐藤輝がグラブではじき、適時打となった。なおも2死一、三塁で、ソトの痛烈な打球が自身のグラブをはじき飛ばすヒヤリとする場面も。後方に転がる打球を懸命にに追いかけ、素手で捕球したが、一塁への送球がそれ、1点差に詰め寄られた。

 それでも、続く2死一、二塁の危機で大田を捕邪飛に仕留めて粘り切った。6回2失点と、今季15先発で14度目のクオリティースタート(先発6回以上、自責点3以下)を決め、自身3連勝をマーク。横浜スタジアムでは1年目の21年5月8日以来となる白星だ。

 この地で熱闘を終えた後輩たちへ思いをはせる。母校・横浜高は今年、横浜大会の決勝で敗戦。「甲子園で野球をやるのは夢。3年生はラストチャンスで悔しいと思う」と思いやった。それでも「これから、いろいろなチャンスがあると思う」と左腕。野球と懸命に向き合った、その先へ。プロで輝く自身の姿が道しるべとなるはずだ。

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