阪神・才木 “超一流”バウアーから拾った進化のタネ 「投げ方は違うけど体の使い方は参考になる」

 「読売ジャイアンツ2-5阪神タイガース」(10日、東京ドーム)

 阪神が逆転勝ちで今季3度目の7連勝とし、貯金を今季最多の21とした。先発の才木は八回途中を2失点で自身最多タイの6勝目を挙げた。

  ◇  ◇

 超一流のボールに才木は感化されていた。肌で感じたうなるボール。マウンドに立つバウアーの一挙手一投足に目を光らせていた。

 先発した6月25日・DeNA戦(横浜)ではメジャー通算83勝でサイ・ヤング賞右腕のバウアーと対決。5回7安打4失点で敗れたが、打者として2打席対戦した。結果は右飛と犠打だったが、157キロの直球とフォークを間近で体感した。

 自身は主に直球とフォークで投球を組み立てることもあり、この2球種を見られたのは大きな財産。「メリハリがすごかった」とその球質に目を丸くした。さらには、腕の上げ方や踏み込み足の付き方なども試合の中で観察。「投げ方は違うけど体の使い方は参考になる」とフォーム面でも成長のヒントを得たという。

 負けてもタダでは終わらない。強敵と当たる度に、才木は進化の“タネ”を拾っている。(デイリースポーツ阪神担当・北村孝紀)

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