糸原V撃で阪神8連勝 夏ロード55年ぶり球団最長タイ!セパ最速60勝 “相棒”ミエセス再昇格祝った

 「阪神タイガース2-1東京ヤクルトスワローズ」(11日、京セラドーム大阪)

 進撃が止まらんで!阪神は同点の八回、代打・糸原健斗内野手(30)が右中間突破の勝ち越し適時二塁打を放ち、夏のロードでは1968年以来となる、球団最長タイの8連勝を飾った。京セラドームで迎えた10試合ぶりのホームゲーム。この日も息詰まる接戦を制し、虎党を熱狂させた。2位・広島が引き分けて、ゲーム差は6に広がった。もう“アレ”へまっしぐらや!!

 木浪のヘッスラ生還を見届けると、両腕で力強くガッツポーズを決めた。代打として与えられた仕事場で、最高の結果を残した糸原。「木浪も全力で返ってくれたし、食らいついて、いいところに飛んでくれて良かった」と“足スト”に感謝しつつ、殊勲打に胸を張った。

 初回に1点を先制後も毎回安打を放ちながら、残塁が積み重なる拙攻が続いた。迎えた八回。木浪の左前打を受けて、1死一塁で出番が回ってきた。リリーフ陣が気迫の継投を見せ、無失点で切り抜けた直後だ。馬場の代打として向かう打席に、「みんなが粘り強く、勝ち越されないようにしてくれてたので」と気合がみなぎった。

 マウンドには右腕・清水。カウント1ー2からの5球目、129キロのフォークを最後は右手一本で打ち返す。執念の打球が右中間を破って値千金の適時二塁打に。「みんな頑張ってたので。あと…延長は嫌だと思って打ちました(笑)」。東京からお盆で混み合う新幹線で当日に帰阪。移動ゲームで、雌雄を決する一撃となった。

 10日・巨人戦(東京ドーム)では、代打・糸原の代打として登場した原口が、九回に2ランを放つ大仕事。猛虎が誇る代打コンビが、2夜連続で勝利に貢献。糸原は「しっかり準備して与えられたところで結果を出すだけなので。チームに与えられたところでやるだけなので」とクールに言い放った。

 糸原には大事な“相棒”がいる。グラウンドでミエセスとじゃれ合う姿が度々クローズアップされ、仲良しぶりはすっかりおなじみだ。糸原は「最近は取材でミエセスのことしか聞かれないよ!!」と“笑いのネタ”にもしていたが、この日は劇的な一撃でミエセスの再昇格を歓迎しつつ、自らが主役となった。

 10試合ぶりのホームゲームを今季2度目の8連勝で飾り、両リーグ最速で60勝に到達。貯金は22まで積み上げた。アレへ向けて虎党の期待は高まる一方だが、「連勝してますけど、目の前の試合をみんなで戦っていくだけなので」と背番号33。歓喜の秋を迎えるためにも、勝利の余韻に浸るのは一瞬だ。

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