岡田阪神 腰の張り才木&骨折梅野離脱でも余裕 15日からヤマ場6連戦も「3勝3敗で御の字ちゃうん」
阪神・岡田彰布監督(65)が14日、新神戸駅で取材に応じ、梅野が左尺骨の骨折で離脱する緊急事態にも泰然自若を貫いた。15日から夏のロードは折り返し。広島、DeNAと続くビジター6連戦は勝率5割で「御の字」と見据える。15日・広島戦(マツダ)に勝てば、優勝マジック「29」が点灯するが「そんなん関係ないやろ」と受け流し、6連敗中の広島・新井監督を心配する余裕も見せた。
“梅野ショック”から一夜明け、岡田監督は涼しげに新神戸駅を闊歩(かっぽ)した。15日から2位・広島、3位・DeNAとのビジター6連戦に臨む。長期ロードのヤマ場を迎えても、指揮官はドッシリと構えている。
「いや一緒やん、一緒やん。ヤマ場て、3勝3敗で御の字とちゃうん。そんな別に、オレはもう1つずつ、1(勝)、2(敗)、1(勝)、2(敗)でもええやんと思ってるけど」
ここまで夏のロードは11勝1敗の快進撃で、貯金は今季最多の24。2位・広島に8ゲーム差を付け、首位を独走状態だ。15日・広島戦に勝てば優勝マジック「29」が点灯するという状況にも「いや、まだそんなん関係ないやろ」とサラリ。ニヤリと笑い、6連敗中の敵将を心配する優しさも見せた。
「明日まずは新井(監督)を激励せなあかんやろ。前の時(7月上旬のマツダスタジアムでの対戦時)は顔色良かったけど、顔色悪なってそうやから激励しとかなあかん」
チームの緊急事態にも余裕たっぷりだ。13日・ヤクルト戦で梅野が死球を受け、左尺骨骨折。今季絶望的となる中、「原口を代打で使えへんからのお。2人呼ぶよ」。ファームから長坂、栄枝を呼び寄せ、捕手3人制で乗り切る考えだ。
さらに、17日・広島戦に先発予定だった才木が腰の張りで離脱しても「(先発は)8枚9枚作ってるから、それだけのことや」とケロリ。すぐさま代役にビーズリーを立てられるほど先発陣は充実している。
腰の張りで前日13日のヤクルト戦を欠場したノイジーの症状についても「知らん。聞いていない。小野寺おるからええやんか」と笑い飛ばした。
13日の2軍戦でデビューしたばかりの新外国人・ブルワーの1軍昇格即起用も明言。「良かったんちゃう?そんなん普通に投げさしたらええだけやん」。連勝中、ブルペン陣に負担がかかる中、セットアッパーとして期待は大きい。
「先発がちゃんと投げてなあ、ある程度、点を取って。それだけやん」。11連勝となれば1982年以来41年ぶり。アレへ向かって、夏のロード後半も「普通に戦う」だけだ。
◆阪神は15日からの2位・広島との直接対決で1勝、もしくは2分けした時点で優勝マジック「29」が点灯する。3連敗や2敗1分けでは点灯しない。