「広島東洋カープ３－５阪神タイガース」（１６日、マツダスタジアム）

　優勝マジック「２９」を初点灯させた阪神・岡田彰布監督は試合後、スタメン落ちの佐藤輝について「そんなん試合出られへんようなるよ、そら」とゲキを飛ばした。

　試合前に阪神ファンが騒然となった小野寺の「３番・三塁」起用。指揮官は「いやもう昨日お前、帰って決めとったよそんなもん」と明かした。佐藤輝は１５日の試合で攻守に精彩を欠き、四回の守備では併殺機に失策。八回無死二、三塁の打席では広島の内野陣が前進守備を敷かず、１点やむなしの姿勢を見せる中でボール球を振って３球三振に倒れていた。

　「そんなん試合出られへんようなるよ、そら。あんなことしてたらなあ」と岡田監督。九回に小野寺まで打席が回れば代打起用するつもりだったことも明かし「やっぱ回ってけえへんわな。そういうことやろ？」と言い切った。

　「そら今日みたいになあ、当たり前のことを当たり前にやったらええ結果が出るだけやんか。自分らで崩れていくのは、そら出れんわな。こんなお前、勝ってるチームでな」とゲキを飛ばした指揮官。マジック点灯という歓喜の１日にベンチで試合を見つめた佐藤輝。Ｖロードを歩む中で欠かせない戦力になるためには、背番号８の奮起が必要だ。