岡田阪神 M29点灯 見えた!アレへの道一筋 佐藤輝外し打線に喝!再び8差も「え、どこと優勝争いしてるの?」

 広島に勝利し、タッチを交わす近本(中央)ら阪神ナイン
 M29が点灯し、ベンチで大喜びする岡田監督(中央)と平田ヘッドコーチ(右)、安藤コーチ
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 「広島東洋カープ3-5阪神タイガース」(16日、マツダスタジアム)

 阪神についに優勝マジック29が点灯した。岡田彰布監督(65)の采配が的中しての逆転勝ち。佐藤輝をスタメンから外して組み替えた打線が機能し、二回に逆転成功。九回の代打起用、投手リレーも決まった。長期ロードを12勝2敗として6年ぶりの勝ち越しも決定。もう止まらない。18年ぶりのアレへ向かって一直線に突き進め!

 ゲームセットの瞬間、岡田監督はいつもと変わらず、にこやかに握手を交わした。ついに“アレ”へのマジックナンバーが初点灯。「まだまだそらあれよ、全然関係ないよ」。試合後はサラリと受け流したが、勝負師の炎は燃えたぎっていた。

 「そんなん試合に出られへんようになるよ、そら。あんなことしてたら。今日も小野寺のとこいくつもりやったけど、やっぱ回ってけえへんわな(笑)。そういうことやろ?」

 節目の一戦で厳しさを見せた。前夜、攻守に精彩を欠いた佐藤輝をスタメンから外し、好調の小野寺を「3番・三塁」に抜てき。「昨日、帰ってすぐ決めたよ」。小野寺は1軍では初めての三塁守備となるが、ウエスタンで通算13試合に出場しており、打線てこ入れに迷いはなかった。

 5番には前夜4安打の森下を入れ、「6番・左翼」にはノイジーに代えて、ミエセスを7月13日・DeNA戦(甲子園)以来となる先発で起用した。これがハマった。1点を追う二回は森下、ミエセスの連打から好機を広げ、木浪が同点打。近本が勝ち越し打を放つなど4得点を奪った。

 広島も必死だった。栗林、島内の勝ちパターンのリリーフの前に、打線は追加点を奪えなかったが、自慢の投手陣が踏ん張った。4-2の六回、先発・大竹が1点差に詰め寄られると、2死一塁から桐敷を投入。後半戦からブルペンに配置転換した左腕はピンチを断つと、七回も無失点。嫌な流れを完璧に断ち切った。八回を抑えた岩貞は20ホールド目、岩崎も25セーブ目を挙げ、6年ぶりとなる夏のロード勝ち越しに花を添えた。

 「当たり前のことを当たり前にやったら、ええ結果が出るだけやんか」。18年ぶりのアレへ歓喜のカウントダウンが始まったが、指揮官は目の前の試合に集中している。優勝争いについて聞かれると「え、どこと優勝争いしてるの?分からんけど、オレらは一つずつ勝っていくだけやんか、別に優勝争いとかしてないで」とニヤリ。2位・広島とは再び8ゲーム差。もはや敵なしか。余裕たっぷりの笑みを浮かべて帰りのバスに乗り込んだ。

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