猛抗議の阪神・岡田監督は2005年にも「めちゃくちゃしたれ」 あわや没収試合の大激怒から優勝へ加速
「横浜DeNAベイスターズ2-1阪神タイガース」(18日、横浜スタジアム)
阪神・岡田監督は九回1死一塁から、代走・熊谷が二盗を決めた判定がリクエストによって覆ると、血相を変えて審判団に詰め寄り、判定をセーフからアウトに変えた見解を求めた。数分のやりとりの際には、岡田監督が審判団に食ってかかる場面もあり、平田ヘッドコーチが仲裁に入るシーンもあった。
九回1死一塁で代走・熊谷が盗塁を試みた。捕手・山本の送球はワンバウンドとなり、遊撃・京田が捕球しようとした際に、左足の膝から下で二塁ベースをふさぐ形になった。それでも敷田三塁塁審は「セカンドベースのところで走者と野手が接触しましたが、(走塁)妨害とは致しません。よってアウトと判定します」とアナウンスした。それでも納得できない岡田監督は三塁ベンチを飛び出し、猛抗議に出た。
岡田監督は前回阪神監督時の2005年にも猛抗議する試合があった。
◆阪神・岡田監督の「めちゃくちゃしたれ」VTR 2005年9月7日、2位・中日戦(ナゴヤドーム)に2ゲーム差に迫られて迎えた一戦。2点リードの九回無死二、三塁で中日・谷繁の二ゴロを関本が本塁送球したが判定はセーフ。これに首脳陣が激高し平田ヘッドコーチが退場処分となる。納得できない岡田監督はナインをベンチに引き揚げさせ、没収試合となりかねない中、18分後に試合再開。その後、この回に同点とされてさらに1死満塁ピンチで岡田監督がマウンドの久保田に「めちゃくちゃしたれ。責任は俺が取る」。これに発奮した久保田は渡辺、ウッズを連続三振。延長十一回には中村豊の劇的アーチが飛び出し勝利。この一戦がリーグ優勝へ加速した。