岡田阪神 一丸星!猛抗議から一夜うっぷん晴らした 「普通にやるだけやんか」文句なし完勝でM27

 6回、小野寺(60)が同点の三塁打を放ち、喜ぶ阪神ベンチ(撮影・堀内翔)
 8回、4点目が入り、笑顔を見せる岡田監督
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 「横浜DeNAベイスターズ2-6阪神タイガース」(19日、横浜スタジアム)

 阪神は、岡田彰布監督(65)の采配に選手が応えきり、連敗ストップの勝利をつかみ取った。前夜は後味の悪い、怒りの敗戦を喫していた中、スタメン起用した小野寺の躍動や打線の軸である大山が仕事を果たした価値ある一勝。一丸野球でアレへのマジックを27とし、さらに勢いを加速していく。

 前夜の後味の悪さを振り払った。判定に左右されることのない快勝劇。岡田監督は「今日のゲームは普通にやるだけやんか。連敗しとったからな。一つ勝っとけば明日また普通にできるやんか」と心地よさそうに汗を拭った。

 18日の試合では二盗の判定を巡って猛抗議。この日の球場入りでは判定についての見解を問われても「知らんがな」と多くを語らず、サングラスの奥の目は怒りを押し殺したようだった。試合前のメンバー交換では審判団と握手することなく、意味深な笑みを浮かべていた。

 球団は日本野球機構(NPB)に意見書を提出。指揮官は「もう後は任せてあるから。まだ返事とか来てないらしいけどな。何かの回答はあるやろ」と“手打ち”を強調した。

 異様な雰囲気が残る中の一戦だったが、試合は岡田監督の思惑通りに進んだ。1点を追う六回には1死二塁で小野寺が右翼フェンス直撃の同点適時三塁打を放った。森下に代えて3番に抜てきした俊英の一振りに「森下が調子悪かったからなあ。ちょっと崩れてるというか。今の小野寺なら打てそうな感じだし」と目を細めた。

 2-1の七回には無死一塁から代打に今季初出場の栄枝を送って犠打を決めさせ、近本の適時打につなげた。「それはまあ普通やろ。ここの球場やったら1点よりも2点、2点よりも3点の方がそれはお前、そういう球場やからな」。1点差に迫られた八回は1死一、二塁から坂本にエンドランを命じ、追加点をもぎ取った。

 六回に勝ち越し犠飛を放ち、九回にもダメ押しの14号ソロを右翼席に放り込んだ大山は「点数を取るだけだった。何とかして勝ち越し点をと考えていた。追加点を取れたのはチームみんなの力」と全員野球を強調。勝負どころの一戦で、仕事を果たしたところに価値がある。

 3連敗を喫すれば、広島が勝利していたため優勝マジックが消滅していたが、終盤以降に着実に得点を重ね「27」に減らした。7月に続き、2カ月連続の勝ち越しも決め、岡田阪神は“アレ”に向けて加速している。

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