阪神・西勇 復活誓った 虎で初の2軍生活「有意義な時間にしようと」 岡田監督“背水”示唆も平常心

 22日・中日戦(京セラ)で1軍復帰登板を果たす阪神・西勇輝投手(32)が21日、甲子園室内練習場で行われた投手指名練習に参加した。移籍後初めて2軍で過ごした約1カ月半の期間を「有意義な時間」と回顧し、フル回転中の救援陣を助ける投球を約束。岡田監督は、結果を残さなければ次回登板は「そら、ないよ」と話しており、背水の陣ともなりそうだ。

 高校球児たちの熱気が伝わる室内練習場。生き残りを懸けた一戦を前に、西勇はリラックスした様子で汗を流した。

 「これだけ1軍から離れるのも久しぶりだったので、有意義な時間にしようと思っていましたし、それがうまくできた」

 阪神入団後初めてシーズン中に1軍を離れることとなったが、プラスに捉えて自分と向き合った。今季は13試合に先発して5勝5敗、防御率4・83。7月4日・広島戦(マツダ)で3回6失点と精彩を欠き、翌5日に2軍再調整となった。降格後はブルペンで計1000球を投げ込むなど有効活用。若手選手から質問も受け、経験や思いを伝えた。

 貴重な約1カ月半を経たからこそ、復帰戦では役目を最大限に果たす覚悟だ。「中継ぎを見ても、苦しい展開、先発が早く降りる展開が多かったので、本当に迷惑をかけて、大変な思いをしている」とフル回転中の救援陣に感謝。「長いイニングを投げることは当たり前。長いイニングも見ながら、1イニング1イニング、一人一人向かっていきたい」と意気込みを示した。

 立場は約束されているわけではない。岡田監督は、結果を残せなければ次回登板は「ないないない。そら、ないよ」と厳しい言葉。2軍では腰痛で抹消された才木がブルペン投球を再開し、西純ら次なる候補も控えているだけに、先発陣は“サバイバル”に突入しそうだ。

 ただ、西勇本人はあくまでも平常心を貫く。チームには優勝マジック「26」が点灯しているが「自分のやることは変わらない」と泰然自若だ。「あとは自分のパフォーマンスを出すだけ」。チーム最年長が、復活の投球で“アレ”への勢いを加速させる。

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