阪神・岩崎 リベンジS 前回2被弾から一転!3人ピシャリ「もう失敗できない」

 9回に登板し力投する岩崎(撮影・西岡正)
 試合後に岡田監督(右)から声をかけられる岩崎(撮影・堀内翔)
 最後を締め、坂本(左)とタッチを交わす岩崎(撮影・西岡正)
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 「東京ヤクルトスワローズ2-4阪神タイガース」(1日、神宮球場)

 守護神が淡々と仕事をこなし、ゲームを締めた。2点リードの九回、さっそうとマウンドに向かった阪神・岩崎優投手。仲間から勝利のバトンを託され、静かに闘志を燃やした。わずか10球で三者凡退。最後のアウトを確認すると、クールな男が何度もグラブをたたいた。

 「もう失敗できないので、より一層に頑張っていきます」

 同じ轍(てつ)は踏めない。18年ぶりのアレへ歩みを進めるため、1球1球に魂を込めた。先頭のオスナを右飛に仕留めると、続く長岡は一邪飛。最後は代打・川端を二ゴロに打ち取って、今季27セーブ目を手にした。

 見事に果たしたリベンジ。前回登板の8月29日・DeNA戦(甲子園)では痛恨の逆転負けを味わった。この日と同じ2点リードの九回に登板。同点2ランと勝ち越しソロの2者連続本塁打を被弾し、24試合ぶりとなる失点で、つかみかけていたチームの勝利は消え、優勝マジックも消滅した。

 10年目の左腕。これまで調子の波は何度も経験してきた。「いい時も悪い時もある。個人でもチームでも。その時のベストでやっていくしかない」とその日にできる最高の投球を常に心がけている。

 レギュラーシーズンも残り25試合。やることは変わらない。目の前の打者をねじ伏せるだけだ。

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