圧巻完投の阪神・伊藤将 骨折離脱の“女房役”「ウメさん」の分まで 新人から半分以上バッテリー「一緒に胴上げ」を
「東京ヤクルトスワローズ1-7阪神タイガース」(3日、神宮球場)
阪神がヤクルトに同一カード3連勝を飾り、優勝マジックを15とした。同カードの7連勝は2015年以来8年ぶりで、貯金は今季最多タイの28に。伊藤将司投手が100球未満での完封勝利(通称マダックス)は逃すも、1失点完投で9勝目を挙げた。
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思いを背負い、戦い抜く。“女房役”梅野が左尺骨の骨折により離脱。直後に鳴尾浜で言葉を交わしたという。「『ウメさん(梅野)大丈夫ですか?』って聞いて。大丈夫じゃないんですけど…。そういう時でも明るく接してくれました」
プロ1年目から先発した62試合中44試合でバッテリーを組み、「コミュニケーションも取りやすくしてもらっていますし。引っ張ってもらってるので、自分はそこに思い切り投げるだけ」と信頼する存在だ。「ウメさんが一番悔しいと思いますし、今シーズン戻れるかどうかというところもある。自分たちがしっかり成績を残して一緒に胴上げできればいいなと思ってます」。頼れる先輩の分まで、全力で腕を振る。(デイリースポーツ・間宮涼)