阪神・岡田監督が猛抗議したDeNA戦での走塁妨害問題に新基準 不可抗力で野手がベースをふさいでもタイミングがセーフならセーフ 5日から適用
プロ野球12球団による実行委員会が都内で開かれ、8月18日のDeNA-阪神戦で騒動になった走塁妨害問題に関して、ヤクルトの江幡球団専務が取材に応じ、「今までと違った形でのジャッジを新たに加えます」という新方針を確認したことを明らかにした。
江幡専務は「明らかにセーフの場合で、明らかにボールがそれて、野手が結果として不可抗力で(ベースを)塞いでしまった場合はセーフにしましょうということになりました」と説明し、5日の試合から適用されるとした。
当該の場面は阪神が1点を追った九回1死一塁で代走・熊谷が二盗を試みたが、ベースカバーに入った遊撃・京田の足がベースを塞ぐ形になり、熊谷の足が入るスペースを奪っていた。
一度はセーフと判定されたが、三浦監督のリクエストでアウトに判定が変わり、責任審判の敷田三塁塁審が「故意ではなく、偶然あの形になったので。ベースに届かないのはアウトにするしかないという答えを出しました」と説明。だが、球団がNPBに意見書を提出すると、セ・リーグの杵渕統轄が20日に横浜スタジアムを訪れ、判定基準を見直すといった旨を岡田監督と球団に伝えていた。
NPBの森審判長は「不可抗力といえども、完全にベースをふさいでしまった状態では、走者はいかんともしがたい。ということろで検討しまして、不可抗力なので(走塁)妨害ではないのですが、走者の不利益を取り除くというところで進塁を認める」と新基準を設定したことを明かし、新ルール名を「ブロッキングベース」として運用するとした。
また、けん制での帰塁時に送球がそれたことによって野手がベースをふさいだ場合も新ルールを適用してアウトとはせず、走者として残ることができると説明した。