阪神・大山が憧れた高校先輩のエール 元オリックス塚原氏「昔から芯があった。これからもぶれずに」

 阪神に縁のある人物が、選手へエールを送る「虎戦士にエール」(随時掲載)。今回は大山悠輔内野手(28)のつくば秀英の2学年先輩の元オリックス・塚原頌平氏(31)が後輩の活躍を願い、18年ぶりとなるアレへ向けてエールを送った。

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 憧れられた立場から今度はファンとして後輩の活躍を見守っている。元オリックスの塚原氏は、つくば秀英の2学年下になる大山の奮起を願った。

 「『憧れ』と言ってくれるのは本当にうれしい。今は彼のファンとして同じチームで一緒に野球をしていたことを誇らしいと思っています。自分も同じ世界でやっていたので、どれだけ大変なのかも知っていますし。あれだけの活躍をしているのは、本当にすごい」

 大山は塚原氏に憧れてつくば秀英に入学した。当時は投手兼内野手。「入ってきたときから130キロ中盤くらいのボールは投げていた。でも、バッティングがすごかったので、すぐに内野手として試合に出ていましたよ」と振り返る。

 寮では同部屋だった。だが、ほとんど野球の話をすることはなかったという。「ぶれない方がいいよという話はしていました。自分でこれと思ったものは続けて、そこからいろんな意見を枝分かれさせていけばいいんじゃないといっていました」と先輩として伝えたのは野球の技術ではなく、自分らしさ。

 鮮明に覚えているのが、塚原氏にとって高校最後の試合となった10年夏の2回戦・土浦日大との初戦だ。3番が大山で塚原氏が4番。「ネクストから彼の姿を見ていました。回ってこいと思ってますが、打ち取られてヘッドスライディングしてましたね。最後まで諦めずに何とかしようと」。試合は3-13の大敗で大山が最後の打者になった。

 阪神への入団が決まった際には心配もしていた。「おとなしかったので、阪神に決まったときは大丈夫かなと思いました。僕は当時オリックスにいたので、関西の雰囲気に圧倒されないかなと。でも、全く大丈夫でした。裏表がない性格で昔から芯があった。自分の芯が強いからやれていると思います」と改めて芯の強さを感じた。

 塚原氏もオリックス在籍時には岡田監督の下でプレーした。後輩が目指す18年ぶりのアレに期待を寄せる。「僕も岡田監督と一緒にやらせてもらいましたし、何か不思議なものを感じています。彼はいままで通り気にせず。周囲の雑音なども気にせずやっていると思うので、そのスタンスでいいと思います。彼みたいなハートの強い選手が、優勝争いになってきたときにめちゃくちゃ重要になってくる。これからもぶれずに頑張ってほしい」とエール。大舞台で奮闘する後輩を温かく見守り続けている。(デイリースポーツ阪神担当・井上慎也)

 ◆塚原 頌平(つかはら・しょうへい)1992年7月8日生まれ、31歳。茨城県出身。現役時代は右投げ左打ちの投手。つくば秀英から10年度ドラフト4位でオリックス入団。17年に右肘手術、18年オフに育成契約。19年に戦力外通告を受けて現役引退。NPB通算115試合で5勝6敗1セーブ28ホールド、防御率3・21。現在は会社員。

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