阪神・近本 復帰後初打点!貴重な2点適時二塁打 お立ち台で雄たけび「バモス!」

 2回、左翼線に2点適時打二塁打を放つ近本(撮影・山口登)
 お立ち台で最後を締めくくった近本。左は笑顔の大竹、中央はうつむきながら笑うノイジー(撮影・中田匡峻)
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 「阪神タイガース5-1広島東洋カープ」(9日、甲子園球場)

 涼しげな顔に少しだけ、熱気がこもっていた。まだ先がある。虎党からの期待感を全身に感じながら、お立ち台に向かった阪神・近本。ここからが勝負-。「バモス!(さあ行こう!)」の雄たけびで選手会長が締めくくった。

 チャンスでこそ、この男のバットは鋭い輝きを放つ。2点リードの二回1死二、三塁。「何とかもう1点」と、森下が投じた内角寄り148キロ直球を振り抜いた。三塁後方へ舞い上がった打球は、詰まりながらも左前にポトリ。歓声とともに二走・大竹も生還し、貴重な追加点を奪う2点適時二塁打となった。

 3日のヤクルト戦で右脇腹に死球を受け、打撲で2試合を欠場。前日8日に戦列に戻った。復帰後初の適時打は通算760安打。これで入団から5年目ではNPB歴代2位の長嶋茂雄(巨人)にあと3とし、トップの長野(同)まであと7。大記録を目前にしても「そこにこだわりはない」と個人記録よりもチームの勝利に貢献する一打を求めた。

 9月は負けなしの7連勝でマジックも1桁になった。「意識しないわけない。でも、やることは一緒」と近本。目の前の一戦を勝つだけだ。

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