阪神・佐藤輝 今季聖地2度目満弾 「めちゃくちゃうれしい」今季初猛打賞 「明日も勝ちます。バモース!」

 3回、19号満塁弾を放つ佐藤輝(撮影・飯室逸平)
 3回、佐藤輝の満塁弾に歓喜する阪神ナイン
 ヒーローインタビューを終え、青柳(左)と2人で「M1」のポーズ
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 「阪神タイガース4-0読売ジャイアンツ」(13日、甲子園球場)

 阪神は三回、佐藤輝明外野手(24)の19号満塁本塁打で先制。9月は負けなし10連勝、広島が敗れてマジック「1」とした。

 一振りで流れを変えられる魅力があるからこそ、虎党は誰しも佐藤輝のパワーに夢を見る。甲子園を震撼(しんかん)させたグランドスラムは、アレへの王手をかける決勝弾。「完璧な当たりだったと思います」。最高の笑顔だ。

 三回1死満塁の絶好機で2番手・松井との対戦。カウント1-1から高めに浮いたチェンジアップを強振し、白球は右中間方向へ打ち上がった。バックスクリーン右にギリギリでオーバーフェンス。「2打席目は風に負けないように頑張りました」と話すように、実は打ち直し弾だった。

 二回先頭の第1打席は横川から大飛球を放ったが、中堅フェンス直撃の二塁打止まり。「1打席目は風に負けた…」。左打者に不利な浜風に本塁打を防がれて悔しそうな顔を浮かべていたが、次打席で“一発回答”した。

 出場116試合目で今季初の猛打賞も達成した。八回先頭で平内の152キロ直球を中前へポトリ。「今シーズン初めてなのでめちゃくちゃうれしいです」と喜びを隠せない。

 新人だった21年は「かなり前で打つ」イメージで打っていたと明かす佐藤輝。バットのヘッドも高く上げていた当時、飛距離は出るものの三振の確率が高い状況だった。己の理想は「体より前でも近い部分でも打てる技術」。今季も日々、ヘッドの位置に加え、手や肘の角度も意識し、打撃の改良を重ねてきた。

 9月は打率・343、4本塁打、13打点と絶好調だ。新人から3年連続20発にも王手をかけている。長嶋茂雄や田淵幸一も出来なかった偉業で、左打者で達成なら初の快挙だ。

 アレの懸かる次戦で達成する可能性も十分。「甲子園でなんとか決めたい」。お立ち台ではファンの前で「明日も勝ちます。バモース!」と力強く叫んだ。歓喜のゴールテープはもう、目の前だ。最高の虎戦士たちとともに、頂にたどりつく。

 ◆藤田平氏以来!1シーズン聖地満塁本塁打2発!! 阪神左打者が満塁本塁打を甲子園で1シーズン2本を記録するのは1981年・藤田平氏以来、42年ぶり。右打者を含めれば13年・新井良太以来で、甲子園に限らなければ1シーズン2本は20年・大山以来。

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