「阪神タイガース４－３読売ジャイアンツ」（１４日、甲子園球場）

　１８年ぶり６度目のアレを達成した阪神・岡田彰布監督は優勝インタビューで「きょうでアレは封印して。みんなで優勝を分かち合いたいと思います」と宣言。優勝の２文字をはっきりと口にすると、スタンドは大歓声に包まれた。

　就任直後から優勝を「アレ」と評してきた。選手にプレッシャーをかけず、最後までチームを緩めないために用いた言葉だった。１８年ぶりの歓喜の瞬間を迎えて指揮官自ら解禁。その直後、爆笑の一言でファンを沸かせた。

　「ねえ、アレを決めたんは優勝まで。日本一はね、何かいい言葉があったら教えて下さい」

　開幕から強さを発揮し続けたシーズン。「道のり？あまりねえ、苦しい時期も本当になかったですね。本当に４月から５月とだんだん力付けていくかなと思ったら５月にすごい連勝あったんで。それが８月、９月の成績。まだまだこのチームの選手は若いし、伸びる要素がある。また来年から楽しみですね」と力を込めた。

　次なる視線はもちろんクライマックスシリーズ。「次のステージですね。そこを乗りきって。みんな分かってると思うんですけど、１位で通過したら負けられない。日本で一番最後まで試合できるように」と力を込め、最後は岡田監督の現役時代の応援歌が甲子園に鳴り響いていた。