阪神ドラ2・門別 プロ初登板は3回6安打3失点も広島・新井監督が黒田博樹氏に「いい投手なので見といてください」と話した逸材 初登板初勝利の権利は消える

 3回、野間に同点となる2点適時二塁打を浴びる門別(撮影・中田匡峻)
 3回、広島打線を相手に投げ込む門別(撮影・田中太一)
 この日1軍昇格した門別の(左から)祖父・敏也さん、祖母・みどりさん、父・竜也さん、母・美保さん(撮影・中田匡峻)
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 「広島東洋カープ-阪神タイガース」(15日、マツダスタジアム)

 阪神ドラフト2位の門別啓人投手(19)=東海大札幌=が、2点リードの三回からプロ初登板のマウンドに上がりいきなり3失点のホロ苦いデビューとなったが、その後の2イングを無失点に抑える修正能力を見せた。

 プロ初対戦のマクブルームにストレートの四球を与え、続く田村に直球を捉えられて中前打。床田の犠打を挟んだ1死二、三塁では、野間に左中間への2点適時二塁打で同点とされた。代走・大盛に三盗を許した1死三塁から羽月を空振り三振に仕留めたものの、続く小園には勝ち越しの左前打を許した。左腕から最速150キロを投げ込んだが、1回3安打3失点と苦しんだ。

 それでも続投した四回に成長の跡を見せた。先頭の坂倉を左飛、デビッドソンを三ゴロ。マクブルームに左前打、田村にも右足すねに当たる投手強襲安打を許したが、床田を左飛に抑えて無失点とした。五回は大盛を左飛、羽月を中飛、小園には右前打を許したが、堂林を中飛に抑えて、3回6安打3失点ながら打線が再逆転。球団高卒投手では初となるプロ初登板初勝利の可能性が浮上したが、六回に浜地が同点に追いつかれて勝利投手の権利は消滅した。

 CS放送で解説を務めた元広島の黒田博樹氏は、試合前に広島・新井監督と「黒田さん、今日、門別という投手が投げます。いい投手なので見といてくださいねって言われました」というやりとりがあったことを明かし、投球内容を見て「光るものを感じましたね。来年、再来年と非常に楽しみなピッチャーですね」と評価していた。

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