阪神・佐藤輝「ほんとは糸井さんと一緒に優勝したかった」 糸井氏「永遠にオマエ、神様扱いされんぞ(笑)」【V記念対談1】
阪神の18年ぶりリーグ制覇を記念して、佐藤輝明内野手(24)と、球団スペシャルアンバサダーでデイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏(42)のスペシャル対談が実現した。2軍落ちで感じたこと、また目標に定めていた本塁打20発に到達した今の心境などなど…佐藤輝が慕う糸井氏の前だからこそ明かした本音とは?
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糸井「輝ちゃん、やったな!バモース!!」
佐藤輝「ありがとうございます!サイコーです!!ほんとは糸井さんと一緒に優勝したかったですけど…」
糸井「やめるの1年早かったかな、ハッハッハッハ!!1年早かったんじゃないかとよく言われるけどね。でも、なんかね去年まで一緒のところで生活もしてたし、ご飯も一緒に食べたりしてたし、そういう選手らがね…。僕も日本ハムでは優勝したことあるけど、やっぱタイガースでの優勝は一味、二味違うんやろうなというのを感じるよね。ホンマ街はエラいことになってたみたいやしね。俺も道頓堀に行けばよかった(笑)」
佐藤輝「絶対にやめておいた方がいいです!!」
-優勝が近づくにつれ、雰囲気の違いは感じていたのか。
佐藤輝「そうですね。日に日に連絡の量も増えましたし、なんかもうすごい…」
糸井「特にタイガースは別格やからね。多分、永遠にオマエ、神様扱いされんぞ(笑)」
佐藤輝「いやいや…。でも18年ぶりですしね」
糸井「18年ぶりやし、やっとカラオケの六甲おろしの画面変わるんちゃう?2023年の優勝のヤツになるんちゃう?ハッハッハッハ!それにしてもクソかっこよかったで!!13日のコレ(19号を放った際に親指、人さし指、小指で表現したポーズ)。なんやねんコレ(笑)。あれはカッコよかった」
佐藤輝「…(苦笑)」
糸井「やっぱり成長しているよな。特にここ最近なんかつかんだやろ」
佐藤輝「そうですね。8月くらいから」
糸井「バッティングだけで言ったらここんとこ波もないし、やっぱり内容がいい」
佐藤輝「そうですね。今はいい感じで打てているので」
糸井「捉えているもんね」
佐藤輝「内容も良くなっているし」
-前半戦には打てない時期も経験。
糸井「本人は自分でそういうのを感じるし、分かるよな?いろいろ試すタイプやし。僕はずっと見ているので、何が変わったかすぐに分かりますよ。ハッハッハッハ!19号もそうやし、優勝を決めた20号も最高ですよ。待ち方もいいし。あのね、来年がすごく楽しみ、この佐藤輝明の来年以降が。今まではやっぱりこう最後失速したということも結構、あったけど今年は逆ですから」
◆佐藤 輝明(さとう・てるあき)1999年3月13日生まれ、24歳。兵庫県出身。187センチ、93キロ。右投げ左打ち。内野手。仁川学院、近大を経て2020年度ドラフト1位で阪神入団。プロ1年目の21年は歴代新人左打者最多となる24本塁打をマーク。今季はセ・リーグ優勝を決めた14日・巨人戦で20号2ラン。NPB史上初となる左打者で新人から3年連続20本塁打を達成した。
◆糸井 嘉男(いとい・よしお)1981年7月31日生まれ、42歳。京都府出身。現役時代は右投げ左打ちの外野手。宮津から近大を経て、2003年度ドラフト自由枠で投手として日本ハム入団。06年に野手転向。13年オリックス移籍。17年FAで阪神移籍。22年現役引退。首位打者・盗塁王各1回、最高出塁率3回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞7回。13年WBC日本代表。