阪神・森下 CSへお目覚め猛打ショー 23打席ぶりHから快勝呼ぶ「ここから状態を上げていければ」

 「東京ヤクルトスワローズ3-9阪神タイガース」(23日、神宮球場)

 阪神・森下翔太外野手(23)がお目覚め打!!三回に23打席ぶりの安打を放つと、四回と六回にも快音を響かせ、18年ぶりのリーグ制覇を達成した14日の巨人戦(甲子園)以来となる今季6度目の猛打賞をマークした。38年ぶりの日本一を目指すポストシーズンでも背番号1の打棒は欠かせない。

 大学時代の“庭”である神宮で奏でた3度の快音が、目覚めの合図となった。リーグ優勝後、打棒が湿っていた森下が3安打固め打ち。虎党の勝ちどきを浴びながら、「今日はきっかけに過ぎないと思うので、もっともっとここから状態を上げていければいいなと思います」と頼もしい言葉を残した。

 5試合ノーヒットで迎えた一戦、「3番・右翼」で2試合ぶりにスタメン復帰。無死二塁の初回は左翼手・浜田の好捕に阻まれたが、感触は悪くなかった。チームが作った4点先制の勢いに乗り遅れるわけにはいかない。

 三回、中野の二盗で無死二塁にチャンス拡大した直後だ。フルカウントからロドリゲスのカーブを捉えると、右翼手・サンタナのスライディングも届かず、打球が人工芝で弾んだ。「打ってなかったので、素直にとりあえず一本出たことは良かったです」。23打席ぶりの安打となった二塁打で、トンネルを抜け出すと、塁上で自分を納得させるように何度もうなずいた。

 一本で終わらせないのがチャンピオンチームの黄金ルーキーだ。四回1死は左翼フェンス直撃のスタンディングダブルで得点機を演出し、8点目のホームを踏んだ。六回先頭では初球撃ちで、「ちょっと詰まりましたけど、(バットの)出し方がいいと、いいところにセンターラインに飛んでくれる」と左前打をマーク。リーグ制覇を決めた9月14日・巨人戦(甲子園)以来、今季6度目の猛打賞となった。

 V決定後にHランプをともせなかった期間も、「いい意味で1軍で試せる機会。うまく利用して、成長の糧にしたい」とうつむくことはなかった。長打力強化のため、15グラム重いバットを振る打席もあった。この日は従来の相棒でヒットを重ねた。

 「やっぱり3番がヒットで何とか出られれば、点も絡んでくると思うので、そういうのが分かった試合かな」。夏場からクリーンアップを任され、リーグ制覇に貢献。つかんだ自信がポストシーズンに向けて、背番号1をさらに大きな存在にする。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス