阪神・岡田監督 10・18甲子園に戻ってくる 球団史上初の本拠地ファイナルS「選手に力強い声援を」

 「阪神タイガース2-7中日ドラゴンズ」(27日、甲子園球場)

 阪神はレギュラーシーズンの甲子園最終戦を終え、岡田彰布監督(65)がファンにあいさつした。18年ぶりのリーグ制覇を達成した猛虎への熱い応援に感謝の思いを伝えるとともに、「最善の準備をして、またこの場に戻ってきたい」と10月18日から始まるCSファイナルSへの意気込みを表明。ラストゲームを勝利で飾ることはできなかったが、4万2621人で埋まった聖地に“オカダコール”が響いた。

 秋の訪れを感じさせる甲子園に“オカダコール”がこだました。「1番・近本」から始まるベストメンバーは、聖地最終戦でのファンへの恩返し。約2分半のスピーチに、目いっぱいの感謝を込めた。

 「いつも超満員のファンの人に応援していただき、本当にありがとうございました。ファンの声援が選手のすごい力になったのは間違いありません!」

 スタンドは連日の超満員だった。今季、甲子園では62試合を戦い36勝23敗3分け。・610の圧倒的勝率は虎党の後押しの証しだ。

 レギュラーシーズン甲子園最終戦。白星で飾ることはできなかったが、CSファイナルSへ、着々と準備は進んでいる。先発・富田は5回5失点、2番手・西純も2回2失点とピリッとせず。1軍生き残りから一歩、後退となったが、その後の及川、岡留は無失点。CSでの対戦相手が決まらない中、アピール合戦は続いている。

 打線は本塁打こそ出ているものの、39イニング連続タイムリーなし。それでも8番・木浪に20打席ぶり安打が生まれ、下位から上位へのつながりを取り戻しつつある。一時不調だった大山は2試合連続アーチ。不振の森下にも待望のHマークがともった。本番まで約3週間、岡田監督はいつものフレーズを用いて心構えを説く。

 「まあ普通に、ずっと言うてることやけどな。点が何点とかは分かれへんけどな、それができるのは勝った特権やんか、そやろ、そういうことやんか」

 レギュラーシーズン残り4試合。その後はみやざきフェニックス・リーグに参戦して、「10・18」へ向かう。スピーチでは感謝の言葉だけでなく、日本一への決意も並べた。

 「(CS)ファイナルステージを甲子園球場でできるのは、阪神タイガースにとって初めてのことです。最善の準備をして10月18日、またこの場に戻ってきたいと思います」

 スピーチ後、甲子園には岡田監督の現役時代の応援歌が流れた。85年以来の日本一へ決意は固まった。チームを仕上げ、11月まで甲子園で戦い抜く。

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