阪神が3連敗で球団シーズン最多勝利逃す プロ初先発ルーキー門別の好投実らず

 5回、ギアを上げて投げ込む門別(撮影・中田匡峻)
 8回、末包に勝ち越しソロを浴び、肩を落とす加治屋(撮影・立川洋一郎)
 7回、左前に同点適時打を放つミエセス(撮影・中田匡峻)
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 「広島東洋カープ2-1阪神タイガース」(30日、マツダスタジアム)

 阪神は接戦を落とし、3連敗を喫した。現在チームは84勝。残り2試合で勝利しても、球団シーズン最多87勝(03、05年)には届かなくなった。

 打線が振るわなかった。広島先発の九里に五回までパーフェクト投球に抑え込まれた。六回、先頭の小幡がようやくチーム初安打となる遊撃への内野安打で出塁。その後、1死二塁としたが、代打・渡辺諒が三ゴロ、島田が右飛に倒れ、無得点に終わった。

 再びの好機は1点を追う七回だ。2死一、二塁の好機で、ミエセスが左前へ適時打を放った。チームにとって55イニングぶりとなるタイムリー。助っ人の意地の一撃で試合を振り出しに戻した。

 プロ初先発となったドラフト2位・門別は5回を投げて7安打無失点の力投。二回に先頭の秋山、末包に連打を浴びるなど1死一、三塁とされたが、会沢を遊撃併殺打に打ち取った。四回にも2本の安打で再び1死一、三塁のピンチを招いたが、後続を連続空振り三振に切り、無得点で切り抜けた。

 だが、六回1死二塁の場面で打順が回ると代打・渡辺諒を送られ、無念の降板。この回も無得点に終わり、初勝利の権利を得ることはできなかった。

 痛恨の一発は同点の八回だ。加治屋が1死から末包に左翼へ勝ち越しソロを被弾。終盤に1点を勝ち越された。

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