阪神・北條は現役続行希望 戦力外「予想していた」 藤浪にLINE「刺激受けて頑張ってきたけど」
阪神・北條史也内野手(29)が3日、戦力外通告を受け、現役続行を目指す可能性を明かした。
今季は14年以来、9年ぶりに1軍に昇格できなかった。「ちょっとは予想はしていたんで。そこまで頭真っ白っていうことではない。11年お世話になって、球団には感謝しています」と話し、今後についても冷静な受け答えを見せた。「今のところは現役希望ですけど相談しながら。家族もいるんで。そこから決めたい」と話した。
人望があり、ファンや球団内で愛された選手だった。光星学院(現・八戸学院光星)では2年夏から3季連続甲子園で準優勝し、12年度ドラフト2位で入団。高校3年時に春夏の甲子園決勝で対戦した大阪桐蔭の藤浪に続く指名で注目を集めた。プロでもガッツあるプレースタイルで、人気を集めた。
戦力外通告を受けた後、甲子園のクラブハウスではチームメートにあいさつし、一人一人と握手を交わした。オリオールズ・藤浪にも2日の夜にLINEで連絡したという。「あいつから刺激を受けて頑張ってきたけど、ダメだったっていう話と。ポストシーズン頑張ってっていうのは伝えました」。将来の正遊撃手候補として期待された“甲子園の申し子”は志半ばでタテジマを脱ぐ。
◆北條 史也(ほうじょう・ふみや)1994年7月29日生まれ、29歳。大阪府出身。177センチ、80キロ。右投げ右打ち。内野手。背番号26。今季推定年俸1800万円。光星学院(現・八戸学院光星)から12年度ドラフト2位で阪神入団。15年5月28日・楽天戦(甲子園)に代打で1軍初出場。今季は2軍で78試合に出場し、214打数50安打、打率・234、2本塁打、19打点。