“新生”侍J・井端監督11・16初陣へ 阪神から同期3人リストアップ!村上、伊藤将、佐藤輝に正式オファー
阪神・村上頌樹投手(25)、伊藤将司投手(27)、佐藤輝明内野手(24)が7日、11月に開催される「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」(11月16日開幕、東京ドーム)の日本代表「侍ジャパン」のメンバー入りへ正式オファーを受けたことが分かった。同大会は井端弘和新監督(48)の初陣となる。18年ぶりリーグ優勝に貢献した3人は、“新生”侍ジャパンでも主力として期待される。
虎の未来を担う同期3人が、日の丸を背負うかもしれない。侍ジャパンは5日のスタッフ会議を経て、阪神に正式にオファーしたことが判明。阪神が出場を快諾すれば、この秋も虎戦士が球界の主役となりそうだ。
文句なしのリストアップだ。今季、彗星(すいせい)のごとく現れた村上はプロ初勝利を挙げるだけでなく、先発ローテの柱として10勝6敗、1ホールドをマーク。防御率1・75を残し、最優秀防御率のタイトルを獲得した。18日開幕のCSファイナルSでは“開幕投手”が濃厚で、侍ジャパンでもエース格と期待されている。
伊藤将はかねて侍ジャパンへの憧れを口にしてきた。今季は左肩痛で出遅れたものの、プロ初の規定投球回に到達するなど10勝5敗、防御率2・39。過去3年で通算29勝と実績は十分。貴重な左腕でもあり、国際舞台でも重宝されそうだ。
佐藤輝は昨年11月の強化試合に続いて、2年連続となる。三塁に固定された今季は2年ぶり2軍降格の屈辱を乗り越え、打率・263、24本塁打、92打点をマーク。チーム2冠に輝いた。リーグ優勝を決めた9月14日・巨人戦で本塁打を放つなど大舞台での勝負強さは証明済み。若手主体の侍ジャパンでは4番を任される可能性も十分にある。昨年は「侍ジャパンは誰もが目指す場所だと思う」と話しており、日の丸への思いは特別だ。
「アジアプロ野球チャンピオンシップ」は井端新監督の初陣となる。参加資格は24歳以下、または入団3年以内の選手で、「若手発掘の重要な場」と位置づけられている。結果を残せば、来年11月のプレミア12だけでなく、次回2026年春に予定されているWBCへ夢は続いていく。
一方で、阪神はCSファイナルSを勝ち抜いた先に日本シリーズが待っている。疲労を考慮して辞退する可能性も残っている。ただ、正式オファーは虎が魅力的なチームになった証しでもある。3人は20年度ドラフトの同期入団。侍ジャパンの顔となる日はそう遠くはなさそうだ。
◆アジアプロ野球チャンピオンシップ アジアの若手プロ野球選手の育成を目的に2017年に始まり、2回目の今回は6年ぶりの開催。第1回大会は、日本、韓国、台湾の3カ国が参加。第2回の今回からは豪州も参加し、4カ国の対抗戦となる。参加資格のある選手は24歳以下、または入団3年以内の選手。オーバーエージ枠が3人まで認められる。大会は全チームと戦う予選リーグの後、上位2チームが決勝、下位2チームが3位決定戦を戦う。優勝賞金は2000万円、準優勝は500万円。