阪神・岡田監督余裕たっぷり泰然 「まあええんちゃう別に」“予想通り”広島進出に新井監督イジり「覚醒した末包打ったね」
「フェニックス・リーグ、阪神タイガース4-2北海道日本ハムファイターズ」(15日、SOKKENスタジアム)
伊丹空港への航空機に搭乗する直前、CSファイナルSの対戦相手が決まった。甲子園で迎え撃つのは2位・広島だ。みやざきフェニックス・リーグの日本ハム戦の試合中からCS中継を視聴していた阪神・岡田監督は余裕たっぷり。「別にどっちでもええけど、広島でやるんやったら広島が勝つと思ってたよ。横浜でやるんなら横浜が勝つと思ってたけど、ただそれだけよ」。予想通りの結果に頬を緩めることはなかった。
ポストシーズンの大舞台で師弟対決が実現する。13日のCS会見で新井監督は「岡田監督にもう一度お会いできるように頑張ります」と愛きょうを交えて再戦を熱望していた。ただ、岡田監督は「まあええんちゃう別に。俺は別に何もないやんか」とサラリ。気負うことなくいつものフレーズで自然体を強調した。
「そんなん普通にやるだけやんか。別に変わったことやる必要ないし、そんなんもう1年間やって、みんな分かってることやから」
ただ、“いじり”は忘れない。新井監督が「彼は『つかんだ』と言っていた」とCSのキーマンに挙げた末包が、この日ソロを放ったことに触れ「覚醒した末包打ったね」と笑った。
CS前最後の実戦となった日本ハム戦では、14日に無安打だった佐藤輝、森下、中野、木浪に安打が生まれ、2試合で主力全員が安打をマーク。四球を絡めて得点を奪うなど打線に本来のつながりが見えた。視察を終えた指揮官は「まあ、ある程度慣れたと思うけどな、実戦から離れとったけど、この2試合でな」と納得顔。充実感を漂わせて、南国・宮崎を飛び立った。