阪神・岡田監督 ナイターデモで万全よ CSファイナルへ秋口の風向き確認「ちょっとやけどな」

 阪神の岡田彰布監督(65)が16日、広島と対戦するCSファイナルS(18日開幕)に備えた17日の練習を午後4時半から開始する考えを明かした。当初午後1時からの練習予定を変更。薄暮や秋口の風向きなどの確認を目的とした本番想定のナイター練習で、万全の準備を期す。

 小さな不安の芽は事前に摘み取っておく。18日開幕のCSファイナルSを控えた大切な前日練習。岡田監督は当初、午後1時だった全体練習の開始時間を午後4時半に変更し、ナイター練習に踏み切ることを決断した。

 「(練習開始は)ミーティングしてからや。まあ、ナイター言うても、ちょっとやけどな。最後くらいや」

 甲子園で最後にナイターが行われたのは9月27日の中日戦だった。当時、西宮市の日没時刻は午後5時48分だったが、CS初戦が行われる18日の日没予定時刻は同5時21分。秋が深まり、日は着実に短くなっている。

 レギュラーシーズン終了後の練習は全て午前中に行われていたが、CS初戦は午後6時開始。20日ぶりの甲子園ナイターを前に、17日の練習では守備のチェックに主眼が置かれることになりそうだ。ボールを見失いやすい薄暮対策やナイター照明の確認。さらに秋口に入った甲子園では風向きも変わる。南西から吹き込んでいた浜風が中堅から右翼方向に変化することで飛球処理に影響が及ぶ恐れもある。岡田監督は「もう風向きなんか、浜風なんかあんま関係ない」と語るが、短期決戦では小さな守備のほころびが命取りとなるため、万全を期す必要がある。

 今季は開幕2カード目だった広島戦前の4月3日にも敵地マツダスタジアムでナイター練習を行っており、指揮官もその意義を熟知している。1985年4月16日の巨人戦(甲子園)。巨人の遊撃・河埜の落球で同点の本塁を踏んだの現役時代の岡田監督自身だった。翌日には伝説の「バックスクリーン3連発」が生まれるなど、チームは日本一へと加速。虎将は巨人がナイター練習を行わなかったことが失策の要因となったと語っていた。本番を想定した準備で一切の隙を排除し、王者として決戦に臨む。

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