阪神が日本シリーズ進出!破竹の3連勝で9年ぶりの大舞台 岡田監督が鬼の継投策決め吠えた!05年悪夢のリベンジへ

 9年ぶりに日本シリーズ進出を決め喜ぶ坂本(左端)ら阪神ナイン(撮影・山口登)
 7回、押し出し四球を選び、ガッツポーズを決める森下(撮影・高部洋祐)
 6回、右前に勝ち越し適時打を放つ坂本(撮影・中田匡峻)
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 「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、阪神タイガース4-2広島東洋カープ」(20日、甲子園球場)

 阪神が無傷の3連勝で球団としては2014年以来、9年ぶりとなる日本シリーズ進出を決めた。岡田彰布監督にとっては2005年、ロッテに屈辱の4連敗を喫して以来となる最高峰の舞台だ。

 指揮官は「18日からの3試合なんですけど、超満員の、9割以上の阪神ファンにスタンド埋めてもらって。選手もシーズンよりもっとすごい声援で震えながら投げてたみたいですけど。ありがとうございました」とファンに感謝し、「苦しいゲーム続いたんですけど、優勝チームとして負けられないという気持ちがあった。僅差のゲームを勝ち切れた」と語った。

 岡田監督の継投策がさえ渡った。先発の大竹を五回まで我慢すると、六回からは自慢のリリーフ陣を惜しみなく投入。2点リードで迎えた八回には岩貞、石井、島本と一気に3人をつぎ込んだ。

 指揮官の繰り出す継投策にバックも呼応し、ノイジー、中野、森下とファインプレー3連発で広島の反撃を許さなかった。ベンチの岡田監督はピンチを切り抜ける度に手を激しくたたいて絶叫。闘志を前面に出す中、最終回は守護神の岩崎が1死一、二塁のピンチを招くも無失点に抑え、勢いに乗って勝ち上がってきた広島に1勝も許さなかった。

 打線は三回まで床田に対し無安打と苦しんだ。しかし先制された直後の四回、中野がCS初安打でチャンスメークすると、大山が四球を選択。2死一、二塁でノイジーが右前適時打を放ち同点に追いつくと、坂本も左前適時打を放って勝ち越しに成功した。

 直後に同点に追いつかれたが、六回2死では佐藤輝が中前打で出塁。ノイジーが四球でつなぎ、再び坂本が右前適時打を放って勝ち越した。

 七回は代わったばかりの矢崎から先頭・木浪が左前打。代打・小幡が犠打、近本が申告敬遠、中野が四球で1死満塁に。森下が押し出し四球を選んでダメを押した。

 阪神がCSファイナルSを勝ち抜いたのは、2位で勝ち進んだ2014年以来。優勝して臨んだケースでは初の突破だ。岡田監督にとってはリーグ制覇した2005年以来となる日本シリーズ進出。この時はロッテに圧倒され、4連敗で日本一を逃していた。

 指揮官が選手時代の1985年に成し遂げて以来、38年ぶりとなる日本一へ-。広島に圧倒的な力を見せつけてCSを勝ち抜いた。

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