阪神の野手コーチに就任する上本博紀氏（３７）＝阪神タイガースＷｏｍｅｎ監督＝が２５日、西宮市内の球団事務所で会見を行った。

　紺色のスーツにストライプのネクタイを締めて会見場に登場。「自分の性格上、いつも不安だったり、緊張、楽しさや喜びっていうのはあまりないんですけど。それがあるから毎日頑張れるっていうのもありますし。本当、選手一人一人に対して一生懸命やることがタイガースのためになると思ってやっていきます」と率直な気持ちを口にした。

　上本氏は早大から２００９年度ドラフト３位で阪神に入団。１４年には選手会長に就任し、１６年まで務めた。２０年に引退すると、球団本部の振興部に配属。タイガースアカデミーの専属コーチとして活動し、２２年には監督としてチームを初優勝に導いた。２３年から阪神タイガースＷｏｍｅｎの監督を務め、第１９回全日本女子硬式野球選手権大会で創部３年目にして初の女子野球の頂点に立った。

　早大の先輩である岡田監督からは「『一緒にユニホームを着て、一緒に頑張ろう』という言葉をいただきました」と声をかけられた。

　１１月１日から高知県の安芸タイガース球場で行われる秋季キャンプで指導を開始する。まだ、担当や背番号は未定だが、チームの組閣については、日本シリーズ終了後に発表される予定だ。