「プロ野球ドラフト会議」（２６日、都内ホテル）

　阪神からドラフト１位で指名された下村海翔投手（２１）＝青学大＝は、生まれ故郷の球団からの指名に満面の笑みを浮かべた。

　「下村海翔」の名前が読み上げられると、まさかの阪神一本釣りに青学の会場は少しどよめき、下村は驚きながらも笑顔を浮かべた。会見では「ドラフト自体はわくわくしてたけど、こんなに早く呼ばれるとは思っていなくてびっくりしました」と率直な思いを明かし、「正直指名された瞬間は頭が真っ白に。その時の光景を覚えてないくらい」と振り返った。

　兵庫県西宮市出身で実家からは甲子園球場には自転車で行ける距離。小学生の頃から阪神ファンで、友達ともよく観戦に訪れていたといい、優勝を決めた試合も寮で見てたいう。「阪神タイガースは小さい頃からずっと見てきたのでうれしかったです」と笑顔を見せた。

　阪神は投手陣が豊富だが、「１位で指名してもらったからには戦力になれるところを自分で見つけて、戦力になれるように」と宣言。

　岡田監督が「村上に似たタイプ」と評したことを受け、「村上投手のようなピッチャーを目指して頑張りたいと思います」と目標を掲げ、「まだまだボールの質は向上させていかないといけないんですけど、真っすぐで押せるピッチャーになりたい」と意気込んだ。

　１７４センチと小柄な右腕。「今まで高くないことで劣等感を感じてたことも正直あったので、自分が活躍して同じくらいの背丈の子たちにも活躍できるんだぞっていうところを見せていきたい」と話した。

　「ファンの人から愛される選手を目指して頑張りたい。兵庫県関西魂で頑張ります！」と力強く誓った。