「プロ野球ドラフト会議」（２６日、都内ホテル）

　阪神からドラフト３位で指名された山田脩也内野手（１８）＝仙台育英＝は、「運命かなと思う。またあの舞台で野球ができる」と喜びを語った。今度は慣れ親しんだ聖地・甲子園で、縦じまのユニホームに身を包み躍動する。

　仙台育英の恩師・須江航監督（４０）が「甲子園の似合う男。甲子園の申し子だと思う」と話す山田は３度、甲子園に出場。２年の夏は東北勢初となる全国制覇に貢献し、今年の夏は主将としてチームを準優勝に導いた。

　プロでは甲子園が本拠地となる。山田にとって「自分を成長させてくれた場所。何度もやっているのでやりやすい」と再び聖地に立つ日が待ちきれない様子だった。

　阪神は２８日からは日本シリーズに臨む。「力のあるいいチームだと思う。ファンの方は熱い」と山田。岡田監督については「今年“アレ”で注目された方。素晴らしい監督の下で、できることはうれしい。いろんなことを吸収したい」と目を輝かせた。

　阪神はドラフト会議で、自身に続く４位で同じ高校生遊撃手の百崎を指名した。１学年上には戸井もおり、身近なライバルが多い。「結果が全ての世界なので、自分次第だと思う。積極的になってスタメンを取れるように」と一歩も引かない姿勢だ。

　チームとしても貴重な走攻守三拍子そろった右打ちの内野手で、キャプテンシーも期待される。「トリプルスリー、ゴールデングラブ賞を取って、日本一に貢献できるプレーヤーになりたい」と力強く宣言した。

　【アラカルト】

　◆名前　山田　脩也（やまだ・しゅうや）

　◆生まれ　２００５年８月２０日生まれの１８歳。宮城県仙台市出身。１７７センチ、７１キロ。右投げ右打ち。内野手

　◆家族構成　両親、兄１人、姉２人

　◆球歴　５歳の時に仙台スワローズで野球を始め、小学校では仙台広瀬リトルに所属。Ｕ－１２の日本代表にも選出された。中学時代は仙台東部シニアに所属。仙育英では１年春からレギュラー。２年夏に甲子園優勝。３年夏は準優勝。Ｕ－１８日本代表で世界一に貢献。高校通算１８本塁打。遠投１００メートル、５０メートル走６秒２

　◆好きな食べ物　いちご

　◆野球以外の特技　バスケ、バレーなどの球技