阪神6位・津田 下位指名からエース目指す 元阪神コーチの教え子、1年目から恩師の期待に応える
「プロ野球ドラフト会議」(26日、都内ホテル)
阪神から6位指名を受けた津田淳哉投手(22)=大経大=は、開幕1軍を目標に、阪神のエースになることを誓った。奈良出身で子どもの頃から阪神ファンの右腕。憧れのタテジマに袖を通し、聖地で躍動する。
待望の指名だった。各球団の選択終了が続く中、名前が呼ばれると緊張した表情が一気に緩んだ。「もう無理かもしれないと諦めていたところなので、うれしいというよりもホッとしました」と目標としていたプロへの道が見え、胸をなで下ろした。
最速152キロを誇り、制球力にも定評がある。大学入学時には134キロだった直球は筋力トレーニングや走り込みの成果もあり、20キロ近くアップした。今季のリーグ戦は春に3勝、秋に5勝をマークするなどエースとしてチームをけん引した。
中日、阪神などでコーチを務めた高代延博監督(69)は「阪神に指名してもらって本当にうれしい。阪神のエースは津田と言われるように頑張ってほしいね。まずは1軍定着を目指して。テレビで見るのが楽しみ」と次のステージでのさらなる成長を願った。
恩師の期待に1年目から応える。「開幕から1軍で投げることが目標。阪神といえば津田と言われる選手になりたい」と頼もしい言葉を並べた津田。猛虎のエースを目指し、夢の舞台で歩み出す。
◆津田 淳哉(つだ・じゅんや)2001年8月27日生まれ、22歳。奈良県大和郡山市出身。178センチ83キロ。右投げ右打ち。投手。片桐小4年から小泉ファイターズで野球を始め、郡山南中では志貴ボーイズに所属。高田商では2年秋から背番号9でベンチ入りし、3年夏は背番号10。遠投110メートル、50メートル走6秒7。