【日本S展望・投手編】中田良弘氏 終盤のリリーフ勝負になれば虎に分 ベンチとブルペンの一体感も強みに

 59年ぶりの関西対決となった日本シリーズが28日に開幕する。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏(64)が両チームの投手力を分析し、展望した。

  ◇  ◇

 今季の阪神先発陣を引っ張ってきた村上がパ・リーグで3年連続投手4冠の山本と投げ合う第1戦、その立ち上がりに注目したい。

 村上はレギュラーシーズンで先発した21試合すべてで初回無失点。広島とのCSファイナルS第1戦も初回を0に抑えて勝利投手になった。いつも通りに初回を0で立ち上がれたら、本人も、チームも普段のリズムで野球ができる。これまで以上に、大きな意味を持つ初回になるだろう。

 両チームとも先発、リリーフの陣容が整っており、毎試合、僅差の戦いになることは間違いない。だからこそ先制点を与えても2点目、3点目を与えないことが大事だ。

 阪神はファイナルSの3試合でいずれも先に1点の先制を許したが最少失点に止め、すぐに追い付き、逆転してきた。日本シリーズでも同様の粘り、踏ん張りを期待したい。

 ベンチとブルペンの一体感も大きな強みになるだろう。

 阪神は1イニングに複数投手をつぎ込む小刻みな継投も得意とするが、出てくる投手が毎回バタつくことなく落ち着いて、自分の投球に徹している。先々の展開を読んで準備する選手と、起用するベンチの呼吸が見事に合っている。

 今年1年、ブルペンの雰囲気の良さをずっと感じてきた。終盤のリリーフ勝負になれば、阪神に分があるのではないか。

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