阪神打線が山本由伸をKO 岡田監督「そんなええと思てない」有言実行の攻略劇で球界の絶対的エースから7点
「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ0-8阪神タイガース」(28日、京セラドーム大阪)
阪神打線が見事にオリックス・山本由伸投手をKOした。岡田監督がシリーズ前に「そんなええと思てない。なんで点取れへんのやろなと思てる」と語っていたが、有言実行を果たした形だ。
岡田監督が五回に仕掛けを見せた。安打で出塁した佐藤輝に初球スチールを指示。これでオリックスバッテリーの動揺を誘うと、渡辺諒の適時打で先制。さらに近本、中野の連続適時打で一挙4点を奪った。
続く六回も木浪、坂本の連続適時打で2点を追加したところで中嶋監督がベンチを出て交代を告げた。球界の絶対的エースに自己ワーストタイの7失点を刻んだ阪神打線。京セラドームはファンの大歓声に包まれた。
さらに中野にも適時打が飛び出し、中盤でオリックスを大きく突き放した。六回終了時で11安打を集め、球団の日本シリーズ最多安打記録(1964年・第5戦の12安打)まであと1本に迫った。
九回に近本が右中間二塁打を放ち、1死後、森下が中前打を放って球団新記録となった。内野ゴロの間にダメ押しの8点目を奪い、初戦を快勝。岡田監督にとっては嬉しいシリーズ初勝利となった。