日本シリーズ オリックスと阪神ファン五分五分の理由とは 京セラチケット担当者が明かす裏側

 「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ8-0阪神タイガース」(29日、京セラドーム大阪)

 初戦とまったく真逆のスコアでオリックスが阪神に快勝した。シリーズ中は、59年ぶりとなる関西シリーズの周辺や裏側を探る企画をお届けする。

  ◇  ◇

 59年ぶりの関西シリーズ。京セラドームで行われた日本シリーズ第1、2戦は右翼席から一塁側にかけてはオリックスファン、左翼席から三塁にかけて阪神ファンときれいに分かれた。関西を拠点とする両チームだけに、スタンドを埋めるファンの割合が注目されたが五分五分だった。

 今回、日本シリーズ仕様にある変更点があった。一塁側のS指定席、A指定席、上段内野、外野指定席、下段指定席頭部分に「バファローズ」という文字を新たに記載。「バファローズS指定席」のようにそれぞれ表記されている。

 オリックス事業本部でチケットを担当する山本氏がこう説明する。「今年でオリックスは3年連続日本シリーズ。8、9月ごろからNPBと話し合いを進め、『バファローズ』と明記することを決めました」。阪神に限らず、広島やDeNAが勝ち上がってきた場合でも同じ表記を採用したという。

 関西ダービーとなれば、多くの阪神ファンが来ることを予想していた。そして、リーグ3連覇中のオリックスもファンが急増中で争奪戦が見込まれた。

 日本シリーズではチケット管轄がNPBとなるため、オリックス側が座席を調整することは難しかった。混在を避けるために「バファローズ」という文字を入れることでの「メッセージ」となることを期待。先行、抽選、一般販売で購入したファンが一塁側、三塁側に分散するようにうまくハマった形だ。

 山本氏は「マナーも良く観戦いただいて、互いのファンにも楽しんでいただけているのではないか。気持ち良く見ていただけている」と効果を実感する。

 阪神の七回攻撃前にはジェット風船用のファンファーレが流れた。甲子園の「ラッキー7」での恒例行事に、虎党は大盛り上がり。実は交流戦やオープン戦のビジターゲームでも京セラドームでは使用されているが、「初めて知った」というような声も多かった。

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