阪神 サヨナラ勝ちで2勝2敗 連続申告敬遠から4番・大山が意地の左前打 日本Sで球団20年ぶりの劇勝

 「SMBC日本シリーズ2023、阪神タイガース4-3オリックス・バファローズ」(1日、甲子園球場)

 阪神がサヨナラ勝ちで2勝2敗のタイとした。球団としては2003年のシリーズ第4戦以来となる劇勝。同点の九回、4番・大山悠輔内野手がサヨナラの左前適時打で試合を決めた。

 1死から近本が四球で出塁すると、中野への3球目がバッテリーエラーとなり二塁まで進んだ。さらにカウント2-2から再びバッテリーエラーで三塁に進んだ近本。ここで中嶋監督は中野&森下と連続で申告敬遠すると、甲子園は騒然となった。

 1死満塁となって打席には大山。ワゲスパックは制球が定まらず、カウント3ボールからフルカウントへ持ち込んだ。勝負の7球目、大山は内角直球をはじき返し、三遊間をしぶとく破った。

 苦しいゲームだった。阪神は3点リードの七回、佐藤輝の失策からピンチを広げて宗に同点タイムリーを浴びて試合を振り出しに戻された。なおも一、二塁とピンチを広げたところで、岡田監督は3三振&失策の佐藤輝をベンチにさげ、6番に投手を入れた。9番に三塁・糸原を置く苦渋の決断だ。

 八回には1死二、三塁のピンチを招くも、島本が代打の代打・安達を三ゴロに仕留め、三塁に入っていた糸原が冷静にバックホームして勝ち越しを許さず。ここで岡田監督は左脇腹の筋挫傷から復帰し、6月以来の1軍登板となった湯浅を投入。故障に苦しんだ右腕がわずか1球で二飛に打ち取りガッツポーズ。甲子園は盛大な湯浅コールがわき起こった。

 九回は今シリーズ初登板となった守護神・岩崎が得点圏に走者を背負ったが、スコアボードにゼロを刻んで歓喜の瞬間へとつないだ。

 日本シリーズ初登板となった先発の才木は気迫の好投。右手親指から出血するアクシデントがありながらも5回を1失点。何度もピンチを背負ったが、懸命に踏ん張った。1点リードの三回は無死一、二塁のピンチを背負うも、森を遊ゴロ併殺打、続く頓宮を空振り三振。四回も2四球で得点圏に走者を背負ったが、シリーズ好調の広岡を中飛に仕留めるなど得点を許さなかった。

 打線は初回、1番・近本が左前打で出塁すると、中野が初球で犠打を決め、1死二塁。好機で森下が打席を迎えると、オリックス先発・山崎福から左中間へ適時二塁打を放ち、先制した。

 同点に追いつかれた直後の二回には、2死一、二塁から近本が勝ち越しの左前適時打。1点リードの五回には1死一、三塁で大山の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を追加した。

 エラーからゲーム展開が変わる今シリーズを象徴するようなゲームとなったが、阪神は強力投手陣がオリックスにリードを与えなかった。総力戦でものにした価値ある1勝となった。

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