甲子園PVで阪神ファン大熱狂 京セラDの一投一打に一喜一憂 第7戦も甲子園でPV開催

 ノイジーの本塁打に沸く甲子園球場(撮影・石井剣太郎)
 PVが行われた甲子園球場には多数のファンが駆けつけた
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 「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ5-1阪神タイガース」(4日、京セラドーム大阪)

 京セラドームで行われた日本シリーズ第6戦に合わせて、甲子園球場ではパブリックビューイング(PV)が行われた。1万3463人が詰めかけ、開放された内野スタンドは超満員。バックスクリーンのメインビジョンに映し出された熱戦に阪神ファンが聖地から声援を送った。3勝3敗のタイで迎える5日の第7戦でも、同球場でPVが実施される。

 白球のない聖地でも関係ない。開放された内野スタンドは満員の虎党によって黄色く染められた。現地にも負けない大歓声は38年ぶりの日本一へ向かい、京セラドームで戦う選手たちにも届いたに違いない。

 第5戦で阪神が王手をかけ、3日午前10時からチケット販売サイトで無料入場券(全席指定)の申し込みが開始されたが約15分で完売。京都から訪れた20代の男性は販売当日は仕事で争奪戦に参加できず友人に頼み、運良く入手できたという。「本当に感謝です。球場に入れない方の分まで声をからします」と気合十分だった。

 試合開始前にはタイガースガールがダンスで盛り上げるなど試合当日と遜色ないイベントが球場内外で行われ、ボルテージは徐々に上がっていった。

 一番の盛り上がりを見せたのは二回。5番・ノイジーが右翼席へ先制ソロを放つと、地鳴りのような歓声が巻き起こった。その後のチャンスでは普段と違う光景も。シーズンでは序盤の好機でチャンステーマは流れないがこの日は二回から「わっしょい」の大声援。50代の男性は「早い回から盛り上がっていいね」とメガホンをたたいていた。

 一方で場外では座って携帯を眺める人もちらほら。東京と愛知から来たという20代男性の2人は「雰囲気だけでも味わいたくて」と聖地に駆けつけた。「日本一になって球場から出てきた人たちと喜びを分かち合いたい」と勝利を願っていた。

 敗戦後はため息に包まれたが、第7戦もPVが行われることが発表されると大歓声が起こった甲子園。無料入場券(全席指定席/先着順)の発売は5日午前10時からローソンチケットで開始される。第8戦にもつれた場合も甲子園でPVを実施する予定だ。

 試合が行われている球場以外でも盛り上がりを見せている59年ぶりの関西シリーズ。38年ぶりの日本一を信じてやまない虎党の声援がいつもと違った雰囲気の聖地に響き渡った。

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