「ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２３、オリックス・バファローズ－阪神タイガース」（５日、京セラドーム大阪）

　３８年ぶりの日本一を目指す阪神は初回の好機を逃した。３番・森下のハーフスイング判定にベンチの岡田監督もぶ然とした表情を浮かべ、怒りをにじませた。

　先頭の近本が中前へのクリーンヒットを放つと、続く中野は投前への犠打できっちり得点圏に走者を進めた。左翼席の応援団からはいきなりチャンステーマが奏でられる異様な雰囲気となったが、森下はカウント１－２から低めの変化球にバットが止まったかと思われた。

　しかし嶋田球審は塁審に確認することなく、ハーフスイングのジャッジを下した。これには森下も思わず「えっ！？」という表情を浮かべ、ベンチの岡田監督は首をかしげた。空振り三振に倒れ、続く大山は三塁線へ痛烈なライナーを放つも、オリックス・宗が横っ跳びで好捕。無得点に終わった。