阪神1985年V戦士 ランディ・バースさん「長旅だったね」38年ぶりの栄冠喜ぶ
「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ1-7阪神タイガース」(5日、京セラドーム大阪)
阪神が球団初の日本一になった1985年の中心選手、ランディ・バースさん(69)も38年ぶりの栄冠を喜んだ。「やっと勝てた。長旅だったね」と感慨もひとしおだ。
85年は三冠王と最優秀選手(MVP)に輝き、セ・リーグ制覇に貢献。掛布雅之、岡田彰布と組む中軸は強力だった。日本シリーズでも3本塁打を放った。「85年のチームは雰囲気がよかった。西武を倒す自信があった」と述懐する。
岡田監督とは家族ぐるみの仲で「奥さんの陽子さんは英語がペラペラでね。よく一緒に食事をしたな」と目を細める。今年3月に始球式のため米国から来日した際には「岡田さんは勝ち方を分かっている。優勝できるよ」と期待をかけていた。
チームの動向は記事を読んでチェック。「投手がよかった。若手がいいし、これから長い間活躍できると思うよ」と太鼓判を押した。「ホテルから出ることができないくらい大勢のファンが詰めかけて、みんな興奮していた」と思い返す85年の日本一。今年もそれに負けず劣らず、阪神ファンは熱狂した。「世界一のファンのために、もう一度日本一になってほしかった。私も遠くから喜んでいるよ」-。