阪神ドラ1下村 背番号「19」熱望 ファン時代から憧れた藤浪の番号「背負えるなら光栄」

 阪神からドラフト1位指名された下村海翔投手(21)=青学大=が7日、読売テレビの情報番組「朝生ワイド す・またん!」にリモート出演し、背番号19を熱望した。19番は米大リーグ・オリオールズからFAとなった藤浪が阪神時代に背負った番号だ。球団幹部も同番号をつけることに前向きな姿勢を示しており、2年ぶりに「タテジマの19番」が復活しそうだ。

 栄光のドラフト1位にふさわしい番号だ。早朝、下村が青学大の相模原キャンパスにある寮からお茶の間デビュー。阪神入団後につけてみたい番号を聞かれ、「19番をつけたいです」。虎のエース番号の継承を希望した。

 「10番台で空いている番号が19番と聞いて。藤浪選手は自分が小さい時から甲子園球場に見に行ったりしていたので、(藤浪の)高校時代から。そういう選手の番号をもし背負えるなら、光栄なことだと思います」

 西宮市出身の下村にとって、藤浪は憧れの存在だ。大阪桐蔭時代、甲子園で春夏連覇した姿も聖地で目に焼き付けている。藤浪は「エースを超えろ!」と大きな期待を受けて背番号18ではなく19を与えられた。1年目から3年連続2桁勝利をマーク。苦しんだ時期もあったが、今季からメジャーの舞台で再び輝きを放っている。

 かつては江川卓とのトレードでタテジマに袖を通した小林繁、85年V戦士の中西清起も背負った。青学大での11番は炎のエース・村山実の永久欠番。現在、阪神で10番台の空きはなく、下村が「19」を継承する可能性は十分にありそうだ。球団幹部も「本人が希望して、こちらが断る理由がないのであればつけてもらうのが一番いいんじゃないですか。我々もドラフト1位で期待している選手」と前向きな姿勢を示した。

 昨年のドラフト1位・森下の活躍が刺激になっている。1学年上の先輩は日本シリーズで新人最多7打点を記録し、優秀選手賞に輝いた。「去年までは同じリーグでプレーしていた先輩が、1年目からプロの世界で活躍されていてすごいなって思います」。来年の日本シリーズ登板への意欲を問われると、浮足立つことなく続けた。

 「まずは1軍に定着して、しっかり投げることが大事だと思うんですけど、そこ(日本シリーズ)を目指して頑張りたいです」

 番組内では自身のアピールポイントに「制球力、ボールの強さ、質」と胸を張った。爽やかな雰囲気も好印象だ。期待のルーキー右腕が虎の新たな19番像を築き上げていく。

 ◆下村 海翔(しもむら・かいと)2002年3月27日生まれ、21歳。兵庫県出身。174センチ、73キロ。右投げ右打ち。投手。小学3年時に甲武ライオンズで野球を始め、甲武中では宝塚ボーイズに所属。九州国際大付では1年秋からベンチ入り。青学大では1年秋から登板。23年の日米大学野球でMVP。今年度ドラフトで阪神から1位指名を受ける。好きな有名人は、YouTuberのサワヤン。

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