阪神 去就が流動的なノイジー 評論家は「2年目の飛躍はある」と分析する一方で「判断の難しさもわかる」

 日本シリーズでバース以来となる2本塁打を放った阪神のシェルドン・ノイジー外野手。特に第7戦ではオリックス・宮城から決勝の3ランを放ち、岡田監督が「ビックリしましたね」と語ったほど、価値ある一撃となった。

 優秀選手賞も獲得したが、翌日のオーナー報告に出席した百北球団社長は「流動的…そう考えていただいたら」と去就について明言を避けた。来季も必要戦力として考えるか否か-。阪神、オリックス、広島などでコーチを務めたデイリースポーツ評論家・岡義朗氏は「1年間、日本の野球を経験して2年目に化ける可能性はある。バースもそうだったしね。共通する部分もある」と分析する。

 阪神で現役時代をともにしたバースとの共通点とは?「ポイントは逆方向を意識するようになったこと。シーズン終盤から明らかに反対方向を意識したようなバッティングを見せていたでしょ。バースも逆方向を意識する様になってホームランを量産できるようになった。ノイジーもスイング自体はコンパクトだから、日本の配球に慣れて、逆方向も意識できるようになったら成績が出だした」と評した。「典型的な中距離ヒッターだから来季、15~20本、打率が2割8分、そしてあの守備があれば合格点と言えるんじゃないか」と期待する。

 一方、フロントが去就の判断を流動的とした部分についても「判断の難しさもわかる」と理解を示した岡氏。「打率、打点、本塁打とどれか一つ飛び抜ける可能性があるかどうか。そしてフロントが外国人選手に求めるのはやはり“怖さ”、長打の部分。そこが無ければ日本人の選手でという形になる」と語った。

 ただ今季はセ・リーグに加入した新外国人選手がほぼ結果を残せなかった。MLBでマイナー選手の待遇改善などもあり、球団にとっても助っ人の獲得資金が高騰。日本の投手のレベルアップもあり、セの主要打撃部門でトップ10入りしているのはヤクルトのオスナ&サンタナ、19本塁打を放った広島・デビッドソンのみとなっている。

 米国ではFA市場がオープンとなり、今後、ノンテンダーFAも含めて動きが活発化していく。岡氏は「理想を言えばノイジーを残して、新たに可能性がある野手を獲得してくるのがベストかなと思う」と分析した。球団史上初の連覇へ、岡田監督は「(連覇には)当然、新しい力が必要よ。そこの上積みやな。同じメンバーでは戦えないよ」とオーナー報告で語っていた。新戦力の台頭に加え、外国人ではノイジー&ミエセスの上積みに期待するのか、それとも新しい大砲を獲得するのか。注目が集まる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス