阪神 日本S第5戦の円陣秘話 近本から「噛みましたね」と指摘され「余裕あるな」と平田ヘッド 空気和み大逆転へ
1985年以来、38年ぶりとなる日本一を達成した阪神・平田勝男ヘッドコーチが8日、ABC「newsおかえり」に生出演。第5戦の七回にベンチ前で円陣を組んだことが逆転につながったとされているが、選手会長の近本から「かみましたね」の指摘が空気を和ませたことを明かした。
第5戦は1点ビハインドの七回に中野&森下のダブルエラーで致命的な追加点を奪われた。直後、選手たちがベンチに戻ってくると「平田に言うたんよ。今年2回目かな」と岡田監督が平田ヘッドに円陣を組んで声をかけるように指示した。
「監督が『円陣を組め、気合を入れろ!』って指示があって」と回顧した平田ヘッド。「2点差はワンチャンスだからと言ったんだけど、かんじゃったのね。そしたら近本が『かみましたね』って言って。ああ、余裕あるなって。『ごめん、ごめん、かんじゃった』って言ったんだけど」と明かした。
「七回は点が入らなかったんですけど、八回に木浪が出て、糸原がつないでというところが得点につながった。監督の指示ですよ」と岡田監督を立てた平田ヘッド。八回に木浪&糸原の連打で好機を作り、近本の適時打、森下の逆転となる2点三塁打が飛び出した。さらに大山、坂本もタイムリーを放って一挙6得点。甲子園が熱狂した逆転劇で3勝2敗とした。38年ぶりの日本一へ大きな1勝となった。
平田ヘッドは「第6戦が山本、第7戦が宮城だったので。ここがポイントになるゲームだったので。監督がああいうこと言うのは今年初めてなので。かんでよかったなと思いました」と笑顔で振り返っていた。