阪神育成・野口20発!場外弾も4発 岡田監督の若虎台頭号令に快音連発 「森下を超えられないと」

 「阪神秋季キャンプ」(8日、安芸)

 阪神育成の野口恭佑外野手(23)が8日、フリー打撃で推定130メートルの場外弾を放ち、周囲をどよめかせた。20本の柵越えを放ち、場外弾は4本と持ち味のパワーが光る。1軍首脳陣からも「生で見たい」と思わせる資質の高さがある背番号121。同期の森下の名前を出し、「森下を超えられないと自分は試合に出られない。もっと頑張らないと」と対抗心をのぞかせた。

 白球が面白いように次々とフェンスオーバーしていく。左翼防球ネットを越えて、場外に飛び出すと周囲もどよめいた。打席に立っていたのは育成選手で若手のホープ・野口。背番号3桁の外野手が、確かな輝きを放つ。

 打撃投手とマシン打撃で計20本の柵越え。4本は左翼ポール際への場外弾となった。そのうちの1本は、ネットの奥にそびえ立つ樹木に着弾。推定130メートル弾のアーチを描き、虎の希望を感じさせるような一撃だった。

 この日、甲子園で取材に応じた平田ヘッドが、前川、井坪、戸井とともに1軍首脳陣が見たい選手に挙げたのが野口だった。岡田監督も「若き新戦力」の台頭を望んでおり、一発のある野口がどれだけアピールできるかにも期待がかかる。

 これを伝え聞いた野口は「初めて聞いたのでうれしいです」と笑顔。「一番アピールする機会なので、いつも通り自分らしさを出してしっかりアピールできたら」と自然体でバットを振るつもりだ。

 和田2軍監督も資質の高さを認めている。「バッティングだけだったら、3桁の選手ではない。スタミナ面に問題があったけど、キャンプでも他の選手と遜色ないくらいしっかり動けている」と成長を感じ取っている。

 今年は同期入団の森下が94試合に出場し、打率・237、10本塁打、41打点でリーグ優勝、日本一に貢献した。同じ23歳で同じ右打ちの外野手。ライバル心は当然ある。

 「やっぱり森下を超えられないと自分は試合に出られない。1軍で活躍しているので、もっと自分も頑張らないといけない」。11月下旬の国際試合で侍ジャパンに選ばれた森下に勝つために、この安芸で鍛錬を積む期間は重要。持ち味の打撃で存在感を示し、来春1軍キャンプスタートの切符を勝ち取る。

 ◆野口 恭佑(のぐち・きょうすけ)2000年7月17日生まれ、23歳。長崎県出身。180センチ、88キロ。右投げ右打ち。外野手。創成館、九産大を経て22年度育成ドラフト1位で阪神入団。23年ウエスタンでは67試合で打率.303、6本塁打、18打点。推しの芸能人はTWICEのジヒョ。

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